妊娠はママの体に大きな変化をもたらします。ホルモンバランスがくずれ、体のさまざまな器官に影響を及ぼすため、動悸や息切れなどが生じることも少なくありません。今回は妊娠初期によく起こる動悸や息切れなどが、なぜ起きてしまうのか詳しくみていきましょう。
妊娠初期の動悸の原因とは?
🌳ホルモンバランスの変化による動悸
妊娠初期は、ホルモンバランスの乱れが原因となり、さまざまな体調の崩れが現れます。特にプロゲステロンと呼ばれるホルモンは、自律神経の動きに影響を与えます。この影響により動悸の症状が引き起こされるのです。このプロゲステロンの分泌は、妊娠12週〜16週ごろになると少しずつ弱まる📉ようです。こういった動悸に対する具体的な対処方法は、座る時間を増やすことです。立ちっぱなしでいると心臓🫀にも負担がかかってしまい、動悸になりやすくなります。万が一、動悸を感じた際には無理をせず動きを止めて休みをとりましょう。できるだけ座り仕事を中心に行い、通勤するときもなるべく座るように心がけてください。
🌳貧血による動悸
妊娠するとママの栄養素が赤ちゃんに送れるため、母体の血液量が増えます。ですが、一気に血液量が増えると貧血になりやすいのです。多くの血液が送り出されるため、心臓にも負担がかかり動悸を感じやすくなります。貧血にならないためにも、たんぱく質、鉄分、ビタミンCといった栄養素を積極的に摂取する必要があります🥬食事の際は魚類、肉類、乳製品などから必要な栄養素を十分に摂取するよう心がけてください。食事以外で鉄分を補いたい場合は、病院にて鉄剤を処方してもらうこともできます。また、鉄分を吸収させるビタミンCも必要栄養素となるため、ビタミンCが多い野菜や果物も摂るようにすると良いでしょう🙂
妊娠初期の息切れの原因とは?
妊娠初期はホルモンバランスの影響によって、貧血を起こすと共に自律神経が乱れます。妊娠期間中にはホルモンの分泌量が増加するため、疲れやすくなり少し動いただけでも息切れの症状が出たりもします。息切れの症状や胸🫁の不快感を感じた場合は、無理せず体を休めましょう。
また、妊娠10週頃に1.5〜3%の妊婦さんに「一過性甲状腺機能亢進症」が起こる場合があります。この病気にかかってしまうと、甲状腺ホルモンの動きが活発になってしまうため、手の神経に刺激を与え、手の震えといった症状が現れます。妊娠の13週頃には落ちつく人が多いですが、妊娠初期に甲状腺機能の異常が生じると流産や早産などのリスクを高めるため、かかりつけの病院へ受診し、医師🧑🏻⚕️の指示に従うようにしましょう。