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妊娠中お酒を飲んじゃいけない理由

「妊娠中は禁酒」ということは、誰もが知っている常識です。ですが、「なぜ飲んじゃいけないの」と聞かれたら返事に戸惑ってしまうものです。何となく赤ちゃんに悪いということは分かっていても、その正確な内容までは良く分からない人が多いでしょう。そんな妊娠中の飲酒が、赤ちゃん👶にどういった影響を与えるのか詳しく見ていきたいと思います。


何で妊娠中にお酒を飲んじゃいけないの?

妊婦さんの飲酒=胎児の飲酒

胎児は胎盤を介して妊婦さん👩から栄養を供給されます。つまり、妊婦さんが食べたものがそのまま赤ちゃんに運ばれるということです。当然なことに、妊婦さんがお酒を飲むとそれも赤ちゃんに運ばれます。ところが、大人と違って赤ちゃんの肝臓はまだ未熟な状態なので、アルコールを代謝することができません。その結果、様々な害を受けることになります。


胎児性アルコール症候群(FAS)

妊娠中の飲酒🍺は、胎児性アルコール症候群(FAS)を誘発する恐れがあります。胎児性アルコール症候群とは、胎児が子宮内に届いたアルコールの影響で、身体面や認知面に様々な異常が表れることです。身体面での異常は、大きく分けて胎児発育不全と先天性異常があります。胎児発育不全は、妊娠中の飲酒が原因で赤ちゃんの発育が遅れることです。過去の調査では、妊娠中1日60g以上のアルコールを飲酒した妊婦さんから生まれた赤ちゃんの体重が平均より遥かに低く、頭や体も小さかったとのことです。また、先天性異常とは、生まれながらにして持っている病気のことを指し、これには脳や心臓などの身体器官の奇形のほか、薄い唇や小さな目といった外見に見られる症状も含まれます。また、認知面での異常は、主に中枢神経系の障害によるものです。ここには、行動障害や記憶障害、過剰行動、衝動性などの症状があり、これらは人🧑‍🤝‍🧑とのコミュニケーションに多大な影響を与えます。


こんな時はどうすればよい?

妊娠に気づかず誤って飲酒してしまった場合

最近は、妊娠試薬などが薬局で簡単に購入できるので、妊娠したことを簡単に知ることができます。妊娠直前や妊娠直後であれば、致命的な害はないといいますが、それでも不安な場合は医者👨‍⚕️に一度相談するのも良いでしょう。また、妊娠だと分かった時点から必ず禁酒するように心がけましょう。


妊娠中お酒をどうしても飲みたくなった場合

妊娠中🤰だけど少しだけだったら飲んでも良いのではと思う方もいるでしょう。しかし、お酒を飲める人と全然飲めない人がいるように、アルコールの代謝能力は人それぞれです。しかも胎児はまだ肝臓が未熟な状態です。飲酒量が多いほどリスクが高くなるのは当然のことですが、少量だったら大丈夫だといえる根拠はどこにもありません。

このように、妊娠中の飲酒は赤ちゃんにも良くない影響を与えてしまいます。なるべく飲み会なども、妊娠中は控えることをおすすめしますが、それでも飲み会にいくことになったらノンアルコールやジュース、炭酸飲料🍹などにするようにしましょう。ただ、ここで注意すべきことは、これらの飲み物には糖質が多く含まれているので、糖質過多にならないように途中で麦茶やお冷に変えるとさらに良いですね。