胎児は胎盤を介して母親から栄養を供給されます。また、出生後にも母乳を介して母親から栄養を供給されます。ですので、ママがどういったものを口にするのかは、赤ちゃんにも非常に重要なことです。禁酒はもちろん、コーヒー☕や紅茶なども控えた方がいいといわれますが、お酒は分かるけど何でコーヒーまでと思う方もいるでしょう。それは、カフェインが含まれているからです。では、妊娠中と授乳中に摂取したカフェインが与える影響について見てみましょう。
カフェイン摂取による影響とは?
利尿作用による水分不足の問題
妊娠中には、つわりによる嘔吐や下痢症などで水分不足になりやすいです。また、体内で赤ちゃんが生きるために不可欠な羊水を作るにも水分が必要です。そのため妊娠中には、いつも以上に水分補給する必要があります。体内の水分💧は、腎臓でろ過された後、その99%が再吸収されます。そして残りの1%が尿として体外に排出されます。カフェインは、この水分の再吸収を妨げ、必要な水分まで体外に排出させます。このようなカフェインの排尿を促進させる働きを「利尿作用」といいます。カフェインの利尿作用は、水分補給を大いに阻害して水分不足につながる恐れがあり、これは頻尿や羊水不足などの原因となります。
赤ちゃんの成長を阻害する
赤ちゃんの成長には鉄分が必要で、ビタミンCは鉄分の吸収を助けます。ところが、カフェインの利尿作用は、このビタミンC🍊の体外排出を促します。ビタミンCが不足になると鉄分の吸収がうまくてきなくなり、鉄分の不足は低体重など赤ちゃんの成長を阻害します。また、カフェインは神経系を刺激して興奮させます。カフェインを過剰摂取すると不眠や血圧上昇などの症状が表れることもあります。また、授乳中🍼にカフェインを摂取すると生まれたばかりの赤ちゃんには、薬物を代謝する機能がほとんどないです。そのため、母乳を通じて間接的に摂取した少量のカフェインでも寝つきが悪くなったりするなど、赤ちゃんの成長に悪影響を及ぼします。
コーヒーだけでなくチョコレートまで?
カフェインが含まれた飲み物や食べ物には、何があるでしょうか。代表的なのは、コーヒーや紅茶、緑茶、エナジードリンクなどがあります。ですが、こういった飲み物以外のチョコレートにもカフェインが多く含まれているということをご存じですか?チョコレート🍫の主原料であるカカオマスには、カフェインが含まれます。ホワイトチョコレートもカカオマスから作ったカカオバターで作られるため、普通のチョコレートよりは含有量は少ないですが、カフェインが含まれています。なのでコーヒーなどの飲み物だけではなく、チョコレートやココアなどの摂取にも注意する必要があります。
摂取量を守ればカフェインは摂取できる?
1日300㎎以下のカフェインは大丈夫
WHO(世界保健機関)によると、1日300㎎のカフェインだったら悪影響はないとされています。100mlのコーヒーに60㎎のカフェインが含まれることから考えると、1日4~5杯のコーヒーは大丈夫だということになります。しかし、カフェモカなどコーヒーにチョコパウダーを加えることで、カフェインの含有量が高くなっているものもあります。また、チョコレートの場合もハイカカオと表示されている製品は、カフェインが通常より多く含まれているので、油断は禁物ですので、妊娠中🤰🏻どうしてもコーヒーが紅茶が飲みたくなった場合は、1日1~2杯程度までにしておくようにしましょう。
自分に合ったノンカフェイン飲料を見つけよう
このようにカフェインが含まれた製品を摂取する際には、注意を払う必要があります。日ごろから楽しんでいた嗜好品を我慢するのは、簡単なことではありません。最近はノンカフェインコーヒーや紅茶などもありますが、化学添加物を加えたものもあるというので、必ず安全だともいえません。こういう時は、考え方を少し変えてみましょう。好きなものを我慢するのではなく、今まで体験していなかったものを体験するチャンスだと思うのはいかがですか?黒豆茶やそば茶、カモミールティー、ルイボスティーなど、自分に合うノンカフェイン飲料🥤を探す旅に出ましょう。