貧血は月経により引き起こされることも多いため、女性としては頻繁に耳にする言葉でもあります。そんな馴染みのある貧血は、妊娠中よくある症状のひとつでもあり、ホルモンバランスの変化や、ストレス、血液量の変化により起こりやすくなります。今回は、妊娠後期に起こりやすい貧血の原因や対処法について一緒に見ていきましょう🔍
妊娠後期に貧血になりやすい理由
✔ 貧血の原因
妊娠中には、胎盤や赤ちゃんの成長・維持を助けるために、妊婦さん🤰🏻の血液量がぐんと増えます。特に妊娠中期からその量は急増し、妊娠10ヶ月ごろになると血液量は、妊娠前よりもおよそ1.5倍にもなります。ですが、血液量が増えても「赤血球」の増加は少なく、その影響で「血液が薄くなる」現状態に陥ってしまいます。これらは「水血症」といわれ、妊娠中によく起こる正常な変化ですが、これが原因でからだ全体に十分な酸素が行き届かず、貧血となってしまうのです。妊娠後期になるほど血液量🩸が増すため、貧血になりやすいといった状態が続きます。
✔ 貧血の基準
妊娠中に貧血を起こす方は、赤血球を作るために必要な鉄分が体内に不足することで起こります。こういった貧血は、血液検査💉を通してヘモグロビンと、ヘマトクリットの数値によって判別されます。ヘモグロビン(Hb)が11g/dL未満、もしくはヘマトクリット(Ht)が33%未満の場合に「鉄欠乏性貧血」と診断されることが多いでしょう。一般的に妊娠初期・中期・後期に分けて、血液検査を通して貧血であるかどうかを確かめます。ただし、鉄欠乏性貧血が原因でない場合には、他の検査🩺が必要となる場合もあります。
貧血の対処法とは?
✔ 食事で「ヘム鉄」を摂取
ヘム鉄とは、動物性食品由来の鉄分となり、体内での吸収率が高いという特徴があります。ヘム鉄が多く含まれている食品は、牛ヒレ肉、カツオ🐟などが挙げられます。豚レバーにもヘム鉄が豊富に含まれていることで知られていますが、ビタミンAも多く含まれているため、妊娠中のレバー摂取には十分注意しましょう。また、その他にもビタミンCは、鉄分の吸収をサポートする働きがあるので、ブロッコリーやレモン🍋、パプリカといった食材を鉄分と一緒に摂取すると良いでしょう。
✔ サプリメントや内服薬の服用
妊娠中に貧血だと診断された場合は、病院より処方された薬を服用するか、食事などで鉄分を補う必要があります。何よりも大切なのは、医師による栄養指導に基づき、治療を行うことです。また、鉄分のサプリメント💊を服用する場合も、自己判断せず病院にて一度相談し服用を検討しましょう。女性は妊娠の有無に関わらず、普段から貧血になりやすいものです。なので、貧血になる前からしっかりと予防をすることが大切になります。普段の食事で十分な鉄分を摂取するように心がけ、貧血予防に努めましょう☝🏻