妊婦さんは、「妊娠中毒症」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。ですが、具体的に妊娠中毒症がどういった症状を引き起こすのか、わからない方も多いでしょう。この妊娠中毒症は、現在では「妊娠高血圧症候群」とも呼ばれており、妊婦さんが症状を引き起こすと、胎児にまで影響を及ぼすことで知られています。そんな、妊娠高血圧症候群の原因と予防法について詳しく解説していきたいと思います🔎
妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)とは?
妊娠中期頃から、何らかの理由で血圧があがってしまう現象を妊娠高血圧症候群と言います。この際、妊娠前の高血圧や妊娠初期の高血圧は含まれないのが特徴です。一般的には、安定期に入る妊娠20週以降に高血圧の症状が見られると、妊娠高血圧症候群が疑われます。またその他にも、蛋白尿(たんぱくにょう)やむくみといった症状が伴うことでも知られています。この妊娠高血圧症候群は、出産を終えると正常値に戻ることがほとんどで、産後12週までの間に症状が回復するケースが多いです。また、自覚症状もあまりないため、妊娠健診🤰🏻にて発覚する場合が多くあります。
妊娠高血圧症候群の原因と胎児への影響は?
医学的に妊娠高血圧症候群が起こる原因は、まだはっきりと解明されていません。ですが、主な原因として考えられているのは、血管内皮障害による血管の異常収縮と、血液凝固です。その他にも、親族に高血圧の人がいる場合、遺伝的な影響を受け妊娠高血圧症候群になりやすいとも言われています。妊娠前から高血圧📈気味な方も注意が必要です。また、妊娠中の急激な体重増加が妊娠高血圧症候群を引き起こしやすくしてしまうとも言われています。
🩺胎児への影響が気になる!
母体の高血圧状態が続くと血流🩸が滞り、胎児への栄養や酸素といった栄養供給が十分に送られない恐れがあります。その結果、発育不良にも繋がり、低出生体重児として産まれるリスクも高くなります。体重への影響にとどまらず、胎児の様々な臓器の発達にも遅れが出るため、何らかの障害を持って生まれる可能性もないとは言い切れません。さらに、十分な酸素が行き届かなかった場合、胎児切迫仮死という致命的なトラブルを引き起こすこともあるため入念な注意が必要です。
🩺妊娠高血圧症候群の予防法
妊娠高血圧症候群の根本的な治療法や、原因などは未だに判明されていません。だからこそ、予め予防をすることがとても大切になります。急激な体重増加や肥満は、妊娠高血圧症候群を引き起こしやいと言われています。そのため、栄養バランス🥗の摂れた食生活を意識し、塩分の過剰摂取も避ける必要があります。また、食生活以外でも、適度な運動をし体重コントロールを意識して行うようにしましょう。また、妊娠高血圧症候群は自覚症状がないことでも有名です。なので、定期的な妊婦健診🧑🏻⚕️は必ず受けるようにし、早期発見ができるように心がけましょう。