妊娠期間中、常に気をつけるべきことはお腹の張りと出血です。切迫流産や切迫早産の症状として出血🩸が起こる事もあるので、出血に気づいたら30分から1時間ほど安静にして様子をみましょう。真っ赤な鮮血がみえたり、安静にしても出血が止まらない、お腹の張りを伴う場合は危険な予兆なのですぐに病院に連絡しましょう。この時期に一番危険なサインは、出血が止まらずに増えてくる症状です。出血したら自己判断は禁物です。また、出血しているときは細菌感染を起こす可能性があります。シャワーや入浴などは控え、医師🧑🏻⚕️の許可を得てから入浴するようにしてください。
出血の状態や様子をチェック
✔ 出血の色
真っ赤な鮮血か、生理の終わり頃の様な茶色っぽい色なのか、おりものに血液が混ざった様な薄いピンク色なのかをチェック✅しましょう。
✔ 出血の量
数滴ほどの少量なのか、生理の終わり頃程の様な少しつく程度なのか、生理2〜3日目の様に出血量が多いのかをチェックしましょう。出血の量は危険性を診断する目安にもなるので、医者にかかる場合はしっかりと報告🗣️するようにしましょう。
✔ 出血の状態とタイミング
粘りけがあるか、さらさらしているか、かたまりが出ているか、出血の状態もチェックしてください。安静にしているときなのか、体を動かしているときの出血なのかなど、出血したタイミングも詳しく医師に伝えられるようにチェックしておきましょう☝🏻
妊娠中期に多い出血の原因
✔ 絨毛膜下血腫(じゅうもうまっかけっしゅ)
絨毛膜下血腫とは、子宮の中で胎児を包んでいる絨毛膜という卵膜の外側に血液が溜まっている状態で、脱落膜と絨毛膜の間に血腫ができてしまうことがあり、血腫から血液が流れ出し発生する出血です。まれに血腫が大きくなると流産や早産につながることもあります。
✔ 前置胎盤(ぜんちたいばん)
前置胎盤とは、本来子宮内の上のほうにできるはずの胎盤が、子宮の下側にある内子宮口または子宮口の全部を覆ってしまう状態のことです。中期以降になるとはがれやすくなったり、出産の際、大量に出血してしまうリスクを高めて📈しまいます。超音波検診で発見できる場合も多いですが、痛みを伴わない鮮血の出血がサインとなり、発見できる場合もあるので、鮮血の出血があったら場合は量にかかわらずすぐに病院へ連絡し受診しましょう。
✔ 子宮頸管無力症(しきゅうけいかんむりょくしょう)
子宮口が閉じているべきの妊娠中期に開いてしまうのが子宮頸管無力症です。自覚症状がないため、不正出血をした際には病院🏥に連絡を取りましょう。
✔ 常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)
常位胎盤早期剥離とは、赤ちゃんの成長に必須な酸素や栄養分を直接補う胎盤が、出産の前に突然はがれて落ちてしまうことです。胎盤が早期に剥離してしまうと、母体から酸素や栄養をもらえなくなるため、赤ちゃんが危険な状態になってしまいます。主な症状はお腹の張りと痛みを伴う出血です。剥離した胎盤が大きいほど出血量も多くなり、大量の出血が症状として現れる場合もあれば、出血がまったくなく無症状のまま進行することもあります。出血がないのは、胎盤と子宮の間に血液がたまって体外に出ていない状態と見られるので、妊娠中期が安定期だとしても定期検診🩺は欠かさないようにしましょう。