妊娠中は基礎体温が上昇しているため、微熱や熱っぽさを感じることも多くなりますが、妊娠中の発熱は注意する必要があります。ウイルスが体内に入り込んだ場合、体は自らウイルス🦠から守るため熱を発生させます。従来、発熱は疾病やウイルスから体を守るために必要な機能ですが、妊娠中に高熱が出てしまうと、おなかの赤ちゃんにも良くない影響を及ぼす可能性があります。また、妊娠中には安易に薬を使うこともできません。そんな妊娠中にも起こりえる高熱について、原因や対処法を見てみましょう🔍
妊娠中の発熱と原因
✔ 妊娠中の微熱はホルモンの影響
女性の基礎体温は、ホルモンの周期によって変わります。基礎体温とは、体がエネルギーを消費している安静時の体温で、女性の場合、排卵後にプロゲステロンの分泌が増加すると、基礎体温が上昇する高温期📈に入ります。高温期には、平熱よりも少し体温が上昇するため、もともと平熱が高めの人は37度台になることもあるでしょう。また、妊娠中はこのホルモンが分泌され続けるため、妊娠初期は特に微熱が発生するのです。なので37〜37.5度ほどの微熱は、妊娠中よくある症状となり、大きな心配はいらないでしょう。ですが、体温が38度を超える🌡️場合には何らかの疾病や感染症の可能性があるので、注意が必要です。
✔ 妊娠中の高熱の原因
体温が38度を超えるようなら、何らかの疾病や感染症の可能性があります。妊婦さんは免疫力が低下📉しているため、感染症にかかりやすい状態です。高熱が伴う代表的な感染症は、風邪やインフルエンザなどの呼吸器感染症、腎盂腎炎などの尿路感染症、胆嚢炎などがあります。妊娠中にかかるインフルエンザやコロナ感染症は、重症になってしまう可能性もあります。また、風疹、水痘、ジカ熱、デング熱などを妊娠中に発症してしまうと、お腹の赤ちゃん👶🏻へ悪影響を及ぼす可能性もあります。切迫早産の原因にもなる麻疹や、急性腎盂腎炎なども高熱を発生させるので、妊娠中の高熱には十分注意し、38度を超えるようであればすぐ病院へ相談するようにしましょう。
高熱の対処法
✔ 自己判断での市販薬の服用はNG
妊娠中に高熱が出た場合、自己判断で市販の薬💊を服用してはいけません。すみやかに医療機関に連絡し、症状や妊娠中であることを伝えて医師の指示に従い、薬を処方してもらいましょう。高熱がでてしまったらまずは安静を保ち、悪寒がある時は身体を温め、汗が出始めたら熱を下げるようにしましょう。高熱が続くと流産や切迫早産のリスクが高まるなど、赤ちゃんにも影響することがあるので、高熱が出た場合は早めに病院🏥を受診するようにしてください。
✔ 水分補給を小まめに行う
発熱をしたり高熱が続くと、汗をたくさんかくため体内の水分💧も失われます。なので、脱水症状を引き起こさないためにも、こまめに水分補給を行ってください。また、発熱時はミネラルを含んだスポーツドリンクや経口補水液を摂取することもおすすめです。汗などと一緒に体外に排出された塩分なども補うことができるためです。水分補給をする際は、冷たいものよりも常温のものを少しずつ数回に分けて摂取するようにしましょう☝🏻