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妊娠中の肌のかゆみ「妊娠性痒疹」が原因?

妊娠中のマイナートラブルはどれだけあるのでしょう。突然現れた湿疹や乾燥症、色素沈着、かゆみなど皮膚トラブルを経験した妊婦さんも多いはずです。そんな皮膚トラブルの中でもとくにつらい痒みの症状を伴う「妊娠性痒疹」について詳しくみていきたいと思います🔍


妊娠性痒疹ってなに?

妊娠中の皮膚トラブルはさまざまですが、その中でもかゆみを伴う皮膚の湿疹トラブルを「妊娠性痒疹」と言います。症状としては猛烈なかゆみで、蕁麻疹のようなぶつぶつとした発疹が現れます。症状が酷くない場合もありますが、眠れないほどのかゆみが現れたり、日常生活に支障をきたすくらい激しいかゆみに襲われることもあります。このような激しいかゆみはストレスになり、睡眠障害の原因となったり、日常生活にもさまざま支障を与えたりします。症状が出やすい部位は比較的皮脂の分泌が少ない部位で、手足🦵🏻、背中、腹部などです。普段から皮膚の乾燥や、アトピー性皮膚炎などに悩まれた経験がある場合は、特に妊娠性痒疹になりやすく、または初産よりは経産の方がかかりやすいと言われてますが、個人差はあります。多くの場合、出産後には症状が治まる傾向にあります。


妊娠性痒疹の原因と対策

✔ 妊娠性痒疹の原因は?

明確な原因は不明とされていますが、ビタミンBが不足していたり、アトピー性皮膚炎、妊娠による肝機能低下、そしてホルモンバランスの変化と関係があるとされています。また、妊娠週数が進むにつれて、お腹が大きくなるため、皮膚が引き伸ばされてかゆみを感じることもあるでしょう😔


✔ 妊娠性痒疹の予防と対処法は?

はっきりとした原因が分かってないため、妊娠性痒疹の予防は難しいとされてます。ですが日頃からのスキンケア、保湿などで多少は症状を和らげることはできます。熱めのお風呂🛁やシャワーや、ゴシゴシすり洗いをするなどといった行為は、肌に刺激を与えかゆみを引き起こす原因にもなります。ですので、低刺激な天然素材のタオルやボディソープなどを使用したり、お風呂上がりには充分な保湿を心がけましょう。


また、ついつい搔きむしってしまうと、赤茶色の固い発疹ができたり、色素沈着が生じたり、治りにくくなってしまうため注意が必要です。かゆみを感じたら、まずは濡れたタオルなどを患部に当てて、冷やすようにしましょう。皮膚が乾燥するとかゆみが増すので、肌の乾燥を感じたらこまめに保湿クリーム🧴を塗って潤いを保ようにしてください。


✔ 妊娠性痒疹は医療的治療ができるの?

かゆみや発疹など妊娠性痒疹の症状が出始めたら、悪化する前になるべく早めに皮膚科や産婦人科に訪ねて受診🏥するようにしましょう。妊娠中は使用できる薬剤や治療施術に制限があるため、皮膚科で受診する際は、あらかじめ妊娠していることを伝えることを忘れないようにしてください。妊娠性痒疹は、主にステロイド外用薬を使用します。妊娠週数によって抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬、抗アレルギー薬を内服することもあります。妊娠中は薬の成分が赤ちゃん👶🏻に影響を与えるため、自己判断での投薬は禁物で、必ず皮膚科と産婦人科両方の医師の診断に従ってください。