むくみとは、体の中に余分な水分をため込んでいる状態で、妊婦さんの10人のうち3人は、むくみの症状に悩むほど頻繁に起こるマイナートラブルの一つです。妊娠中には、ホルモンバランスの影響により、体に水分💧をため込みやすくなってしまい、妊娠中期以降から特に手や足にむくみが生じやすくなるのが特徴です。妊娠後期からは大きくなったお腹の重みで、太い血管が圧迫されよりむくみやすくなります。むくみの症状自体は問題ありませんが、妊娠高血圧症候群などのトラブルの原因にもなるので注意が必要です。妊娠中むくみの原因や予防法について調べておきましょう📖
むくみの原因
🔍生理的な理由
むくみの原因には大きく二つあります。一つ目はホルモンバランスなどの生理的な理由です。妊娠すると、ホルモンの分泌や血液🩸の循環が大きく変わります。妊娠中大量に分泌されるプロゲステロンは、皮下組織に水分をためる特徴もあります。体は全身に水分をため込むため、むくみやすい状態になってしまいます。この場合、全身はもちろん手先、指先などの細かい部分と顔までむくみやすくしてしまいます。生理的なむくみは翌日になると治ることが多いです。
🔍物理的な理由
二つ目の原因は、大きくなったお腹にかかる重力による物理的理由です。大きくなった子宮を支えようと、下半身は大きな負担を抱えます。妊娠中期以降から後期までに大きくなったお腹🤰🏻は、太ももの付け根にある太い血管を圧迫します。そのため心臓から下半身までの血流が滞ってしまいむくみやすくなるのです。
また本来、血液は重力により上から下に流れるべきですが、重力に逆らって心臓🫀へと戻る血液が滞りやすくなります。下半身の静脈の血流は心臓へと戻っていく仕組みですが、妊娠中はこの仕組みの活動量が減るため、脹脛の筋肉のポンプ作用が低下してよりむくみやすくなるのです。また、立ちっぱなしや、座りっぱなしなど同じ姿勢を長時間維持してする場合や、普段からむくみやすい体質の妊婦さん、冷え性、運動不足の妊婦さんなどは、よりむくみの症状が出やすいので注意しましょう。
むくみ対策と防ぐコツ
🧂塩分の摂り過ぎには注意
塩分をとりすぎると体内に余分な水分をため込みやすくなるため、むくみを引き起こす原因となります。なので、過度な塩分摂取は控えるようにしましょう。1日約7〜9gを目安とし、普段の食事から塩分摂取を控えるよう心がけます。醤油や塩を使う料理はレモン🍋や大葉、生姜など香味野菜を加えて、塩分が少なくても十分な味付けができるよう工夫してみましょう。
また、冷凍食品やレトルト食品など加工された食品は、塩分が多く含まれているので注意が必要です。ミネラルの一つであるカリウムは、体内の塩分の排出を助ける働きがあります。むくみが気になる時は、カリウムが多く含んだ食材を摂ると良いでしょう。カリウムを多く含む食材は、大豆や枝豆などの豆類🫘、わかめやひじきなどの海藻類、バナナ、キウイ、アボカドなどがあります。
💧水分補給をしっかり行う
むくみの改善にはしっかり水分補給をすることが大切です。ルイボスティー、タンポポ茶、どくだみ茶などカフェインが含まれてない飲料を中心に、水分補給を小まめに行い良い血流を保つようにしましょう。また、体を暖かくしたり、入浴やマッサージ、軽いストレッチ🧘🏻♀️で血行を促進することによりむくみを防ぐこともできます。