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新生児に起こる新生児黄疸とは?

新生児の顔や白目が、黄色みを帯びているのを見たことがありますか。これは「新生児黄疸」という症状が原因となり、生後間もない赤ちゃんのほとんどが経験します。そんな新生児に起こる新生児黄疸について、原因や対処法などをまとめました📋


新生児黄疸とは?

✔ 新生児黄疸の原因

黄疸とは、血液中の「ビリルビン」という成分が組織に沈着して、肌や眼球が黄色く染まることです。赤ちゃんは、生まれてから口呼吸を始めるので、ママのお腹の中にいた時に比べ循環器や、呼吸器🫁のしくみが大きく変化します。特に今まで酸素を運ぶ役目をしていた赤血球も、口呼吸によって新しい赤血球へと入れ替わります。この時、古い赤血球が壊されることから一時的にビリルビンが増加します。この時、過剰なビリルビンは便として排泄する必要がありますが、新生児はまだ消化器が未熟な状態であるため、ビリルビンが排泄が増加に追いつかず、黄疸になりやすいのです☝🏻


✔ 新生児黄疸の分類

新生児黄疸は、「生理的黄疸」と「病的黄疸」に大きく分けることができます。生理的黄疸は、上記に説明したものであり、生後2~3日から症状が出始めて5日目にピークを迎え、生後7日が経過すると自然と症状も落ち着いてきます。一方で病的黄疸は、赤血球の大量破壊が大きな原因となり、「免疫疾患」や「免疫疾患以外」などが赤血球が破壊される要因です。免疫疾患は、赤ちゃんとママの血液型🩸の不一致によって、赤ちゃんの赤血球を破壊する抗体が存在することで発生し、生後24時間以内に早発黄疸として現れるのが特徴のひとつです。免疫疾患以外で、胆管閉塞症や消化管の病気などが原因で現れる遷延性黄疸は、生後2週間から症状が現れます。このように生理的黄疸と病的黄疸は、発症時期📅が異なります。その他にも、母乳の成分がビリルビンの排泄を妨害して現れる母乳性黄疸は、生後1週間目に発症することが多く、2週間以内に自然と良くなるケースが多いです。


新生児黄疸の対処法

✔ 新生児黄疸の治療

黄疸の治療は、「光線療法」や「交換輸血」によって行われます。まず光線療法は、特殊な光線を当て、間接ビリルビンを毒性のない直接ビリルビンに変えることで、排泄を促す治療法となり、一般的に1~2日で治療が終わります。交換輸血は、重症の病的黄疸である時や後遺症が残る恐れがある時に使われる治療法🩺となり、同時に瀉血と輸血を行い、全身の血液を輸血に入れ替える治療法です。交換輸血は、光線療法では赤血球が破壊されるスピードに追いつかない時に行われることもあります。


✔ 新生児黄疸の予防

新生児黄疸の予防には、できるだけ多く赤ちゃんに哺乳させることが重要となります。母乳やミルク🍼をたくさん飲むことで、排泄を促すことができ、濃縮された血液が薄くなってビリルビンの成分値を下げる効果も期待できます。また、赤ちゃんの便秘も黄疸の原因になるので、普段から赤ちゃんの健康状態を良く観察することも大切です。いつもよりうんちが出ていない場合には、哺乳量を調節したり、腸の動きを確認しましょう。また、赤ちゃんが哺乳を拒んだり、眠ってばかりで肌が黄色い状態が続く場合は、一度医師🧑🏻‍⚕️に相談するようにしましょう。