赤ちゃんや子どもが咳をし始めた場合、その原因として最も最初に頭に浮かぶのは風邪だと思います。ですが咳をする原因は、風邪の他にも幾つかあります。そんな心配になる、赤ちゃんや子どもの咳の原因や、治療法や予防法などについて解説します☝🏻
赤ちゃんや子どもの咳の原因は?
咳の原因は、風邪🤧などの疾患だと思いがちですが、実は咳をする行為は気道をきれいに掃除する防御反応となります。気管に入ったホコリなどの異物を、咳をすることで外に排出しているのです。咳をする際に生じる痰(たん)は、風邪により気管に炎症が起こり気管内の分泌物が増えてできたもので、気道と肺を守る重要な役割をします。分泌された痰は喉の奥に溜まりますが、この溜まった痰を赤ちゃんや子どもは、なかなか上手く吐き出すことができず、出せなかった痰によって気道が刺激され、咳が長引く傾向にあります。
咳の症状が出る疾患
咳の症状が出る疾患は、こちらになります💁🏻♀️
風邪 | 主にウイルスが原因で発症します。鼻水や鼻づまりによって咳が生じ、発熱症状があるケースも多いです。 |
喉頭炎 | のどの奥の咽頭に炎症を起こして咳が出ます。1~3歳の子どもに多く、呼吸困難につながる恐れがあるので、早めの受診が必要です。 |
気管支炎 | 気管支に感染したことで起きる炎症となり、気管支の狭い子どもは咳が出やすい傾向にあります。 |
後鼻漏 | 鼻水がのどに流れ込んでしまい、痰が絡むような咳をしたり、寝ている時に呼吸困難やひどいいびきといった症状がでることもあります。アレルギー性鼻炎 や副鼻腔炎が原因となり起こることが多いです。 |
肺炎 | ウイルスや細菌が肺に侵入して炎症を起こします。主に咳や発熱、痰などの症状が現われ、入院治療が必要な場合もあります。 |
赤ちゃんや子どもの咳どう対処する?
✔ 咳の治療方法について
咳の原因がウイルス🦠によるものか、細菌によるものかによって治療方法も異なります。ウイルス感染による咳の場合、ウイルスは自然消滅するため、それと共に咳も止まることが多いです。ウイルス感染には、主に去痰薬や抗アレルギー薬、気管支拡張薬、鎮咳薬💊などで症状を緩和する治療法が行われます。また細菌による咳の場合には、抗生物質による治療方法が行われることもあります。
こういった治療方法以外の、赤ちゃんや子どもへの市販薬の使用には注意が必要です。咳は、呼吸器に入った異物や痰、病原体を外に排出する役割をしているため、自己判断で咳を抑えてしまうとかえって症状が悪化する可能性もあります。咳が1週間以上続く場合は、自己判断せずかかりつけの病院🏥で一度診てもらい的確な治療を受けるようにしましょう。
✔ 咳の予防方法について
咳は、ウイルスによるものがほとんどです。ですので咳を予防するためには、ウイルス感染を予防することがとても重要です。こちらで紹介するウイルス感染の予防法を参考に、赤ちゃんや子どもをウイルスから守りましょう🤝🏻
手洗いの習慣づけをする
歯ブラシなどを共有しない
使用後のティッシュなどはすぐに捨てる
くしゃみをする時は口を手で抑える
洗っていない手で目や鼻、口を触らない
他にもアルコールなどでテーブルやおもちゃ🧸、ドアのノブなどを定期的に消毒することもウイルス感染の予防に役立ちますよ。