赤ちゃんは、まだ免疫が弱いので様々な病気にかかりやすいです。赤ちゃんが病気になると、お医者さんから薬を処方してもらうこともあると思います。ただ、小さな赤ちゃんに薬を飲ませるのは簡単なことではなく、それなりの工夫や注意が必要となります。そこで今回は、赤ちゃんの上手な薬の飲ませ方について説明します🤲🏻
上手に薬を飲ませるポイント
薬の種類による飲ませ方
薬には、シロップや粉末など様々な種類があります。当然ながら薬の種類によって飲ませ方も異なります。以下の表に薬の種類による飲ませ方をまとめました💁🏻♀️
シロップ剤 | 薬の成分が均一になるようによく振り、服用量をしっかりと量る。 スプーンや哺乳びん、スポイトなど、赤ちゃんに合った方法で飲ませる。 |
ドライシロップ剤 | 水などに溶かして飲ませる。そのまま飲める場合はそれでもOK。 |
粉薬/細粒薬/顆粒薬 | 水などに溶かしたり、少量の水でペースト状にしてから飲ませる。 |
錠剤/カプセル錠 (5歳以上) | 水と一緒に飲む。コーティングが溶けると苦みがでるので一気に飲む。 |
時期ごとの注意事項
赤ちゃんに薬を飲ませる際には、しっかりとその時期ごとの注意事項を守ることが大切です。まずは、新生児期(生後0〜1ヶ月未満)と乳児期(1ヶ月~1歳未満)です。この時期の赤ちゃん👶🏻は、誤嚥(ごえん)する恐れがあるので、薬を飲ませる時に上半身を起こしたり、抱っこした状態で飲ませるようにしましょう。また、薬を母乳やミルクに混ぜることはお勧めしません。薬によって母乳やミルクの味が変わると、赤ちゃんが母乳やミルク🍼を嫌いになる可能性があるからです。乳児期(1~5歳)になると、味覚が発達して好き嫌いが出てくることもあるため、薬を飲むことを嫌がる子もいるでしょう。そういった時には、薬の味等や剤形などを工夫し飲ませてみましょう。また薬💊は、他のものと混ぜずに飲ますことが基本となるので、できる限り水と一緒に飲む習慣をつけることが重要です。ただし、なかなか飲もうとしない場合は、専用のオブラートや服薬補助ゼリーの使用も検討しましょう。
予め知っておこう!
抗生薬は最後まで飲ませること
抗生薬は、細菌の感染が原因で起こる病気の治療🩺に使われます。赤ちゃんが中耳炎や気管支炎、咽頭炎などの病気にかかった時、お医者さんからそれぞれの原因となった細菌に効く抗生薬を処方されます。ここで注意してほしいことは、抗生薬を飲んでいるうちに症状が良くなった場合でも、処方された分の抗生薬は最後まで飲ませることです。これは、体内の細菌🦠を完全にやっつけるまで飲ませなければ意味がないからです。なので、抗生薬の服用時間と回数はしっかり守り最後まで飲ませるようにしてください。
こんな時はどうすればいい?
薬の服用は、基本的に時間と回数を守って飲ませることが原則ですが、実際にはそのようにいかないこともあるかと思います。そんな時にも慌てず対応できるように、対応策をまとめました📋
👉🏻薬を飲み忘れた時
薬を飲ませるのをうっかり忘れてしまった時は、気づいた時点でできるだけ早く、赤ちゃんに薬を飲ませるようにしてください。もし次の薬までの時間が近い場合は、次の時間を遅らせるなどの調整をします。これは、赤ちゃんが眠っていて薬を飲めなかった場合も同様となります。服用時間⏰の目安は、1日3回だと4時間、2回だと5時間、1回だと8時間以上は空けるようにしましょう。
👉🏻薬を飲んだ後に吐いてしまった時
こういった症状が起きた場合は、服用から吐くまでの時間や吐いた量によって対応が異なります。服用から10分以内に吐いてしまった場合、薬がしっかりと吸収されてない可能性があるので、再度薬を飲ませます。ですが、10分以上経過⏳している場合だと、薬がすでに体内に吸収されている可能性もあるので、再度薬は飲ませず赤ちゃんの様子を見守るようにしてください。