赤ちゃんが生まれて幸せな時間を過ごしていると、次の子がほしくなるかもしれません。その場合、次の子の妊娠のタイミングや妊娠中の授乳など、さまざまな面で考慮する必要があります。また、排卵や生理の周期がまだ乱れているため、授乳中なのに妊娠が分かったというケースもなかにはあります。そこで今回は、授乳と妊娠の関係性について説明したいと思います💁🏻♀️
授乳中には妊娠しにくい!
赤ちゃん👶🏻が生まれ授乳をし始めると、ママの体には「プロラクチン」というホルモンが分泌されます。授乳によってプロラクチンが分泌される理由は、人間だけでなく哺乳類全体の生理的な仕組みによるもので、授乳を通して次の妊娠までの間隔を空け、母体の回復を促すためだと言われています。このプロラクチンには、排卵を抑制する作用があり月経の再開を遅らせることで、授乳中のママの体は妊娠しにくい状態となります。授乳によって高くなったプロラクチン値は、授乳👩🏻🍼の回数が減ったり授乳をやめると自然と低下し、排卵の抑制もされなくなるのでやがて生理が再開します。
産後の早期妊娠が体に与える影響
世界保健機関(WHO)によると、次回の妊娠までの期間が18ヶ月未満であると、低出生体重児や早産の危険性、新生児・乳児死亡率が高く📈なると言われています。特に6ヶ月未満だと、妊産婦死亡率の危険性も高くなるため、次の子の妊娠まで少なくとも24ヶ月は期間を空けるよう推奨されています。一方で日本では、世界的にも医療機関が整っているということもあり、この期間より早いタイミングで妊娠しても大丈夫だという風潮があるのも事実です。ですが、ママの体の回復や子育ての負担、赤ちゃんに与える影響などを考えると、あまり早いタイミング⏰で次の子を妊娠をすることは控えた方が望ましいと言えるでしょう。
授乳中の妊娠は発覚について
✔ 授乳中に妊娠するケース
産後の排卵と生理が再開する時期には個人差が大きく、完全母乳でも産後数ヶ月で再開する方もいれば、1年が経っても再開しないという方もいます。授乳中の妊娠もこれと同じで、プロラクチン🧬が分泌されているにも関わらず妊娠してしまったというケースもあれば、授乳をやめたのに生理不順などの影響によりなかなか妊娠できないという方も多くいます。もし、授乳中に妊娠をしてしまっても、何か体に大きな影響を与えるということはありませんが、上の子の月齢と妊娠経過を観察👀しながら、授乳を続けるかは検討する必要があるでしょう。
✔ 妊娠発覚後に授乳を続けても大丈夫?
卒乳や断乳をする前に、妊娠したこと分かったら「このまま授乳を続けても大丈夫なのか」と不安🤢になる方もいるでしょう。妊娠したからといって、母乳の質が悪くなったりするわけではありませので、ママの妊娠経過を見ながら引き続き授乳をすることも可能です。ただ、授乳には子宮を収縮させる作用があるとも言われているため、周りから控えるよう勧められることもあるでしょう。また、切迫流産や切迫早産のリスクがあると診断されている場合は、残念ながら授乳はすぐにやめる必要があります。その他にも、お腹の張りや出血などの症状が見られる場合も、すぐに授乳を中断し一度病院🏥へ受診するようにしましょう。