妊娠中は感染症により、母体自身の感染症重症化や、流産や早産のリスク向上、おなかの赤ちゃん👶🏻に影響を与えることがあります。ですが、感染症は事前に予防接種を受けることで、重症化を防いだり感染予防を行うことができます。妊娠を希望するママやパパは、予防接種について予め把握し、妊娠前に計画的に予防接種を打つことが大切なのです。そんな、妊娠前にしておくべき予防接種の種類と、妊娠中の予防接種について見ていきましょう🔍
妊娠前の予防接種が重要な理由
妊娠中は免疫力が低下するため、あらゆる感染症に露出されやすくなります。妊娠中に母体が感染症🦠に感染してしまうと、感染症の重症化や流産、早産のリスクが高まります。また、おなかの赤ちゃんに感染してしまった場合、胎児異常が現れる可能性もあります。その他にも、妊娠中はおなかの赤ちゃんへの影響を考慮し、妊娠前のような治療🩺ができない可能性もあります。こういったことから、予めワクチン接種を行い予防することが何よりも大切なのです。特に、妊娠中には接種ができないVPD(ヴイピーディー)のワクチンは、妊娠前に計画的に接種しておく必要があります。
VPD(ヴイピーディー)とは?
VPDとは、Vaccine(ワクチン) Preventable(予防できる) Diseases(病気)の略で、予防接種で防げる病気や感染症の総称をVPDと呼びます。現在、妊娠前に推奨されているVPDは大きく二つに分類されます💁🏻♀️
👉🏻生ワクチンを接種するVPD
風疹
麻疹
水痘
おたふくかぜ
👉🏻不活性ワクチンを接種するVPD
インフルエンザ
百日咳
新型コロナウィルス
生ワクチンは、妊娠中には接種できないという特徴があります。また、原則的に接種後2ヶ月📅は避妊することが望ましいとされているため、計画的に打つ必要があるでしょう。不活化ワクチンの場合は、妊娠中も接種が可能ですが、必ず医師と相談の上接種するようにしましょう。特に、風疹と水痘は赤ちゃんの先天性疾患のリスクを高め、症状も重症化しやすいので妊娠前に必ず予防接種💉を受けておくようにしましょう。
妊娠中のワクチン接種について
✔ 妊娠中接種できないワクチン
生ワクチンを使用するVPD(風疹、麻疹、水痘、おたふくかぜ)は、上記でも説明したように妊娠中には接種ができません。その中でも、特に風疹は妊婦さん🤰🏻が注意すべきVPDの一つです。風疹の免疫を十分にもっていない妊婦さんが感染してしまうと、おなかの赤ちゃんにも風疹を感染させてしまい、先天性に難聴や白内障、心臓病🫀などの障害をひきおこすリスクが高くなります。事前に予防接種を受けておらず、風疹の免疫が不足している妊婦さんは、妊娠中風疹にかからないよう、出産まで気を付けるしか防ぐ方法がありません。また、水痘も妊娠中注意するべきVPDとなり、水痘は成人が感染してしまうと重症化しやすく、妊婦さんはより重症化するリスクが高く📈なります。感染歴があれば基本的には免疫はついており、再感染することはありませんが、感染したことがなかったり、水痘ワクチンの接種歴がない人は感染する可能性がないとは言い切れませんので、事前にワクチン接種を行うことが大切です。
✔ 妊娠中接種できるワクチン
不活化ワクチン(インフルエンザ、百日咳、新型コロナウィルス)は、上記でも説明📝したように妊婦、授乳中でも接種が可能です。生ワクチンは、1歳以下の乳児と妊婦さんは接種できませんが、不活化ワクチンは妊婦さんでも、幼い赤ちゃんでも接種できるといった特徴があります。特に流行が激しいインフルエンザは、感染してもおなかの赤ちゃんへの直接的な影響⚡はありませんが、妊婦さんがかかると重症化しやすく、流産、早産のリスクもないとは言い切れません。なので、インフルエンザが流行しやすい時期の前である10月〜11月中に、予防接種を受け免疫をつけておくことが重要です🙂
ですが、ワクチンを接種していても、なかには感染してしまうこともあるでしょう。ですが、重症化や合併症を防ぐことにも繋がるため、医師🧑🏻⚕️と相談したうえでなるべく早くワクチン接種の次期を検討するようにしましょう。