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新生児の無呼吸発作

赤ちゃんの呼吸が、一時的に止まってしまう無呼吸発作。そんな症状が新生児期に見られることがあります。そんな、新生児の症状の一つでもある無呼吸発作についてご紹介します📋


新生児の無呼吸発作とは?

新生児の無呼吸発作とは、文字通り赤ちゃんの呼吸💨が止まってしまうことを言います。新生児期の赤ちゃんは、規則的な呼吸を1分前後してから呼吸を短時間止めることがありますが、呼吸を止めている時間が20秒以上場合は「無呼吸発作」と判断するのが一般的です。また、呼吸を停止した時間が20秒以内であっても、顔色が悪く🤢なったりチアノーゼや心拍数が落ちる徐脈などの症状が見られる場合も、無呼吸発作と判断することが多いです。新生児の無呼吸発作は、早産児に起きることが多いとされていますが、正期産の新生児にも無呼吸発作が起きることもあります。


無呼吸発作の原因

👶🏻早産児の無呼吸発作

早産児の無呼吸発作とは、妊娠37週を満たせずに生まれた赤ちゃんの呼吸が、20秒以上停止することを言います。新生児に起こる無呼吸発作の中では最も頻度が高く📈、早産児の25%に症状が見られほどです。特に、ママのお腹にいた週数が短いほど発症頻度が高くなると言われています。また、早産児の無呼吸発作は、脳の呼吸を制御する部分がまだ未熟なことが主な原因で、成長と共に赤ちゃんの脳🧠が発達することで無呼吸発作の症状も良くなっていきます。その他にも、細かい気道や曲がった首などの物理的な閉塞によって発症するケースもあります。


👶🏻正期産の無呼吸発作

「正期産」とは、妊娠37週〜42週未満の期間📅で出産を行うことを言います。37週以降に生まれた赤ちゃんに見られる無呼吸発作の症状も、基本的には早産児のケースと同様、20秒以上の呼吸停止や心拍数の低下、血中酸素の低下が原因のチアノーゼなどです。ただ、正期産の無呼吸発作は、早産児の場合と異なり基礎疾患が原因となっているケースが多いです。代表的な原因としては、次のようなことが考えられます💁🏻‍♀️

  • 上気道の奇形による閉塞
  • RSウイルスや百日咳などの病原菌による感染症
  • 胃食道逆流による気道の閉塞
  • 脳内出血など脳の異常
  • 低血糖などの代謝性疾患

無呼吸発作の症状が見られたら?

もし、赤ちゃんに無呼吸発作の症状が見られた場合は、軽く赤ちゃんを刺激し呼吸を促すようにしましょう。重症でなければ、こういった対処法で良くなるケースが多いです。ですが、刺激を与えても赤ちゃんの呼吸が戻らない場合には、呼吸を改善するマスクや専用の機械などを使用する必要があります。また、無呼吸発作の頻度が高い場合、カフェインを刺激剤として投与することもあります。ですが、まずは無呼吸発作の症状が重かったり悪化した場合は、かかりつけの病院🏥にて原因を見つけ、それに合った適切な治療を受けるようにしましょう。