妊娠するとホルモンバランスが大きく変化し、体調にも変化が現れます。そういったことから、妊娠中のママは今まで経験したことのない症状や疾患に悩むこともあります。ここでは、妊娠中に気をつけてほしい「3つの疾患」について詳しく説明したいと思います☝🏻
妊娠中に気をつけてほしい3つの疾患
🚨妊娠初期 - “妊娠悪阻”
妊娠悪阻は、つわりが重症化し食欲不振や頻回な嘔吐🤮の症状が生じ、脱水状態に陥ったり栄養代謝障害になってしまう疾患です。一般的につわりは、妊娠によるホルモンの急激な変化で起こるもので、妊娠5~8週目頃に現れ、ほとんどの場合12~16週頃に自然と良くなります。一方、つわりが重症化して妊娠悪阻になるのは妊婦さんの約0.5%ほどとなり、治療を受けないと重篤な合併症につながる恐れもあります。また妊娠悪阻が重症化⚡すると、ひどい吐き気で体に必要な栄養を摂れなくなり、頻回な嘔吐で体内からは水分や電解質が失われ、命に関わることもあるので注意が必要です。
🚨妊娠中期 - “妊娠糖尿病”
妊娠糖尿病は糖代謝異常のことで、妊娠前に糖尿病と診断された場合には糖尿病合併妊娠とも呼びます。妊娠糖尿病と診断されるのは、妊婦さんの約7〜9%だと言われており、妊娠糖尿病を放置すると母体はもちろん胎児👶🏻にまで影響があるので、定期的に妊婦健診を受け早期発見し治療を受けることが重要です。特に肥満の人や家族の中で糖尿病の人がいる場合、35歳以上の高齢妊娠などの場合には、妊娠糖尿病の発症リスクが高く注意⚠️する必要があります。
🚨妊娠後期 - “妊娠高血圧症候群”
妊娠高血圧症候群は、妊娠20週~分娩後12週まで高血圧📈の症状が見られることを言います。なかには蛋白尿を伴うケースもあり、こうなると症状が重症化してしまいます。また妊娠高血圧症候群は、自覚症状がないため、症状が高血圧のみの場合は血圧測定をしないと疾患に気づくことができません。ただ、重症化するとさまざまな症状が現れ、なかでも痙攣発作を伴う子癇(しかん)になることもあるので注意が必要です。痙攣発作の前兆である頭痛や眼のかすみ、上腹部痛などの症状が現れたら、速やかに医療機関🏥に相談しましょう。
上手く乗り越えていくための治療法
🩺妊娠悪阻の治療法
根本的に妊娠悪阻を治す治療法はありませんが、失われた水分💧や電解質を補給し、吐き気止めを使用する対症療法が行われるのが一般的です。経口で水分を摂取できる場合には、電解質の入った経口補水液を飲むと良いですが、妊娠悪阻だと経口での水分摂取がほとんどできないため、入院して輸液治療を行うことが多いです。ですが、長期間症状が続く場合や体重減少が見られる場合には、首や鎖骨にある太い血管に管を入れて栄養をより多く供給する輸液(中心静脈栄養)治療が行われることもあります😞
🩺妊娠糖尿病の治療法
妊娠糖尿病治療するためは、母体🤰🏻と胎児に異常が現れないよう厳重に血糖値を管理することが大切です。そういったことから食事療法や運動療法、インスリン療法などを合わせた治療が行われます。ただ、なかには妊婦さんの体調などによって運動をおすすめしない場合もあるので、必ずお医者🧑🏻⚕️と相談した上で運動を取り入れるかは判断しましょう。また、ウォーキングやヨガ、エアロビクスなどの有酸素運動をすると血糖値を改善する効果が期待できおすすめです。
🩺妊娠高血圧症候群の治療法
妊娠高血圧症候群の中でも、特に血圧と蛋白尿が基準値を超えている妊娠高血圧腎症を診断された場合、入院での管理が原則となります。妊娠高血圧症候群を根本的に治療する方法は、妊娠を終了し分娩をすることです。ですが、妊娠週数📅がまだ早い段階で妊娠高血圧症候群になった場合には、胎児の発育状況を考慮して経過を観察しながら妊娠を継続するケースもあります。妊娠を継続する場合、安静はもちろん、降圧剤や子癇を予防するための硫酸マグネシウムを投与💉することもあります。