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妊娠中の生卵はどうして危険なの?

妊娠中は、生もの、お酒、コーヒーなど控えたほうが良い食べ物がたくさんあります。特に生ものには、十分な注意が必要だと耳にされることも多いはずです。そんな生もののうち、日本人の食卓でもよく食べられている「生卵🥚」に関して、この記事では見ていきたいと思います。


妊娠中の生卵について

✔ 妊娠中に生卵は食べても大丈夫?

妊娠中は、生卵を食べるのは控えたほうが良いとされています。生卵は、サルモネラという細菌に汚染されていることがあるためです。このサルモネラは卵だけではなく、牛や豚🥩、鶏などの腸内や、川や下水などに広く生息しており、感染性が高く食中毒を引き起こす可能性が高い細菌としても知られています。サルモネラはごく少量の菌でも感染性は高いと言われ、卵の場合には殻に付着していることが多く、卵を割ったときにサルモネラ菌🦠が入り込んでしまうことがあります。それを加熱せずに生で食べてしまうと、そのままサルモネラが体内に入ってしまい食中毒を引き起こすのです。


✔ 妊娠中の生卵が危険な理由

妊娠中は免疫力が低下📉しているので、細菌やウイルスに対する抵抗ももちろん下がっています。通常なら症状が出ないような感染症でも、妊婦さんは重症化しやすいのです。そのような状態で、サルモネラのように感染性の高い細菌やウィルスに感染してしまうと、より症状が重症化してしまう恐れがあります。妊婦さんがサルモネラに感染しても、胎児に感染することはありませんが、高熱🤒や嘔吐、腹痛、下痢などの症状により子宮収縮が引き起こされ、流産や切迫早産につながることもあります。症状が続くと脱水になる可能性も高いので、妊娠中に生卵を食べるのは控えた方が良いでしょう。


妊娠中でも安心して卵を食べるには?

生卵による食中毒を防ぐためには、気をつけるべきポイントがいくつかあります。そのポイントについてご紹介します💁🏻‍♀️

👉🏻しっかりと加熱すること

サルモネラ菌は熱に弱く、75度以上の温度で1分以上加熱することで死滅するとされています。黄身も白身も固くなるまでよく加熱🍳をしてから食べるようにしましょう。

👉🏻半熟卵、温泉卵にも注意

半熟卵や温泉卵も、加熱が足りないとサルモネラ菌が死滅せず感染してしまう恐れがあります。

👉🏻手や調理器具は清潔に

卵の殻を触ったあとに、調理をしたり食器などを触ると、菌が付着したり混入する原因となります。なので、卵を触ったら手洗い💧も忘れずに行ってください。また、生卵が付着した調理器具はしっかり洗い、別の料理に使うようにしましょう。

👉🏻保管はしっかり冷蔵庫で

サルモネラ菌は、10℃以上(特に20℃以上)になると増殖し安いので、卵を買って帰ったらすぐに冷蔵庫に入れ、菌が増えるのを防ぎましょう。