post-title

赤ちゃんが巨大児の場合のリスクとは

妊娠期間中、定期的に行われる妊娠健診では、母体はもちろん胎児の健康状態や発育状態をチェックします。健診を受けていると主治医から、お腹の赤ちゃんが「大きめ」または「小さめ」と指摘されることもあるでしょう。赤ちゃんが小さいと「しっかり成長できてないのでは」と不安になる反面、赤ちゃんが大きい場合特に問題ないのではと思うこともあるかもしれません。ですが、実は赤ちゃんが通常より大き過ぎると、様々なリスクが生じます。そこで今回は、赤ちゃんが巨大児の場合のリスクについて見ていきたいと思います。


巨大児とは?

巨大児とは、生まれた時に体重が「4,000g以上」である赤ちゃん👶🏻のことを言います。体重が重いということは、赤ちゃんが大きいということを意味するので、分娩の際に難産になる可能性が高いです。もちろん妊娠健診での計測は、あくまでも「長さ」から体重を推測🤔するので、かなりの誤差が生じることもあり、大きめだと言われても実際には正常範囲内だったというケースも少なくありません。巨大児になる原因としては、まずは遺伝によるものがあります。両親の体格が大きい場合や、妊娠前に肥満ぎみだと巨大児になることがあります。また、子宮内の環境が原因となることもあり、糖尿病や妊娠糖尿病である場合も、巨大児になる可能性が高く📈なります。


赤ちゃんが巨大児だと言われたら?

💭赤ちゃんが巨大児の場合のリスク

赤ちゃんが巨大児の場合、出産時に難産になりやすいなど様々なリスクが伴います。

1️⃣肩甲難産

分娩の際に、赤ちゃんの肩がママの恥骨に引っかかってしまうことです。肩甲難産になると、分娩が長引いて新生児仮死や胎児機能不全などを引き起こす可能性があります。

2️⃣子宮や会陰の裂傷

赤ちゃんが大きいと、分娩の際に子宮や会陰に裂傷ができやすくなります。

3️⃣緊急帝王切開

肩甲難産などが原因となり、経腟分娩が難しくなると緊急帝王切開をするケースもあります。

4️⃣弛緩出血

巨大児だと子宮が大きく膨らむので、子宮の収縮機能が低下し分娩後に大量の出血をすることがあります。

5️⃣低血糖や低カルシウム血症

ママが糖尿病や妊娠糖尿病である場合、お腹の中で赤ちゃんは多量のインスリンを分泌し血糖を調節しようとしますが、生まれてからもその状態が続くことから低血糖や低カルシウム血症につながることもあります。


🤰🏻巨大児の予防と安全な出産

巨大児になるのを予防するためには、まず肥満と高血糖にならないように注意⚠️する必要があります。特にママが糖尿病や妊娠糖尿病である場合、医師の指示に従ってインスリン注射や食事療法を行いながら、血糖値を調節する必要があります。また、赤ちゃんが巨大児だと予測される場合は、状況によっては予定日より早く誘発分娩したり、予定帝王切開が必要になるケースもあります。ですので、担当医🧑🏻‍⚕️と十分に相談した上で、安全な分娩方法を選ぶようにしましょう。