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妊婦さんが海藻類を食べ過ぎると危険?

昆布やワカメのような海藻類には、ヨウ素と言う栄養素が豊富に含まれています。髪や肌をきれいにする効果もある海藻類ですが、妊娠中には海藻類の摂取量に注意が必要なことはご存じでしょうか。今回は海藻類に含まれたヨウ素が妊婦さんに与える影響や、食べる際に注意するポイントをまとめたのでご参考ください🤲🏻


ヨウ素について詳しく知ろう

🌊ヨウ素とは?

昆布やわかめのような海藻類に含まれているヨウ素は、ミネラルの一種でヨードとも呼ばれます。胎児の骨や脳🧠の発育にも必要とされている、「甲状腺ホルモン」を合成するためには必須となり、妊婦さんには欠かせない栄養素でもあります。主に海藻類に多く含まれていますが、魚介類や卵などにも含まれてます。

分類

ヨウ素を含む食品

海藻類

昆布、海苔、わかめ、ひじき、もずくなど

魚介類

まだら、あじ、ししゃも、たらこ、牡蠣、鮑など

その他

鶏卵、牛乳、ヨーグルトなど


🌊ヨウ素が与える影響

妊娠中にヨウ素が不足してしまうと、胎児が先天性甲状腺機能低下症であるクレチン症を引き起こす可能性があります。一方、ヨウ素を過剰に摂取してしまった場合も、胎児に甲状腺機能低下📉が生じる可能性があります。日本人は、普段の食事で海藻類の摂取が他の国に比べても多い方なので、ヨウ素を過剰摂取している恐れもあります。なので、特に妊娠中は摂取が必要な推奨量をあらかじめ知っておく必要があるのです。


妊娠中の海藻類摂取方法

⚖️摂取したいヨウ素の推奨量

厚生労働省では、妊娠中の女性が1日に摂取したいヨウ素の推奨量を40μg、上限量を2,000μgと定めています。下記にて、食材別に含まれるヨウ素の含有量をまとめたので、1日にどのくらい摂取が必要か参考にしてみましょう📝

食材

ヨウ素含有量

乾燥昆布

5g

10000μg

水戻しわかめ

10g

190μg

昆布の佃煮

15g

1650μg

まだら

100g

350μg

まあじ

50g

10μg

ししゃも

30g

22μg

あわび

100g

190μg

牡蠣

50g

33.5μg

鶏卵

50g

8.5μg

牛乳

200g

32μg

ヨーグルト

100g

17μg


⚠️海藻類を食べるときの注意点

妊娠中に海藻類を食べる時は、なるべく少量を摂取するよう心がけましょう。特に昆布は、ヨウ素の含有量が圧倒的に高い食材となり、そのまま食べる場合は少量でも耐容上限量を超えてしまいます。なので、妊娠中🤰🏻に昆布をそのまま食べるのは控えたほうが良いでしょう。また、大豆食品を一緒に摂取することで、ヨウ素の過剰摂取による悪影響を防ぐことができると言われているので、納豆や大豆などの食材と一緒に摂取することもおすすめです☝🏻