胎児精密超音波検査は、胎児ドックとも呼ばれます。その名の通り、お腹の赤ちゃんの状態を確認するための精密な超音波検査です。妊娠すると、ママはお腹の赤ちゃんの状態が常に気になる👀ようになります。そんな不安を抱えるママのために、精度の高い超音波機器を用いて検査を行うものであり、通常の妊婦健診で行う超音波検査とは違いがあります。また、胎児精密超音波検査は任意で行う検査であるため、全ての妊婦さんが行う検査ではありません。ここでは、胎児精密超音波検査で分かることや費用💰の目安、検査を受けることのメリット・デメリットをお伝えしていきます。
胎児精密超音波検査
赤ちゃんのなにが分かるの?
赤ちゃんの発達状態や先天性の異常を持っているのかどうかの可能性を確認することができます。確定診断とまではいきませんが、高い確率での検査となります。胎児精密超音波検査は、赤ちゃんの成長に合わせて行うため、初期・中期・後期の3つの段階に分けて適切な検査を行います。以下、時期別に分かる項目を見ていきましょう💁🏻♀️
妊娠初期 (10~13週) | 初期には染色体異常に焦点を置いた検査が行われ心臓の異常、頭と脳の異常や構造、四肢の発達、顔面の異常なども確認することができます。 |
妊娠中期 (18~22週) | この時期は、胎児の体の状態をより詳しく精密に検査できるようになります。心臓の奇形から口唇口蓋裂の有無を確認できるようになります。 |
妊娠後期 (28~32週) | 最終段階である後期の胎児ドッグは、中期までの検査に加えて脳のしわなど内臓はより確認しやすくなりますが、赤ちゃんが大きくなっているため体表は確認しずらくなります。この時期の検査は出産時のリスク低減に役立ちます。 |
胎児精密超音波検査
必ず受けるべきなの?
💸費用は?保険は適用になるの?
胎児ドックを受け出産前に赤ちゃんの状態を知ることで、出産に向け前もって準備を行うことができますが、気になるのはやはり費用面。胎児精密超音波検査🩺は医療保険の適用外となるため、全額自己負担となり費用の相場は約3~5万円程となります。カウンセリング料👩🏻⚕️や検査項目など、医療機関によっては別途手数料がかかる場合もあるため事前に問い合わせを行いましょう。
⚖️検査のメリットとデメリット
胎児ドッグを受けるかどうか悩んでしまう妊婦さん🤰🏻のために、胎児精密超音波検査を受けるメリットとデメリットをまとました。
🙆🏻♀️検査のメリット
胎児異常の確率が上がる遺伝子リスクや高齢出産の場合は、事前に不安要素を取り除くことができ、胎児の状態を鮮明に確認することができるため安心材料になります。羊水検査や絨毛検査には少なからず流産や死産のリスクが高まってしまいますが、胎児ドッグは直接子宮を侵襲せず安心して検査できる点もメリットです✨
🙅🏻♀️検査のデメリット
NIPT(新型出生前診断)や羊水検査、絨毛検査などに比べると精度は下がってしまいます。そして、確定診断📋をすることはできません。あくまで、先天性異常の可能性を判断するものであるため、胎児精密超音波検査で異常が見つかった場合は、他の出生前検査を組み合わせて行う必要があります。なお、心臓の形態異常が見られないダウン症の胎児だった場合は、見逃してしまうということもあります。
胎児精密超音波検査は比較的安価で、安心して赤ちゃんの状態を細かく検査することができる半面、メリット・デメリットもあります。出産前に赤ちゃんについてどこまで知りたいのか、知る必要があるのか、パートナーとしっかり話し合った上で検討してみてください😌