妊娠糖尿病と診断📋されてしまう原因は様々ですが、妊娠糖尿病になったからといって落胆するのではなく、正しい治療を受けることが大切です。そして、早期発見がなによりも重要なので、普段から自身の体調の変化に素早く気づけるよう意識することが重要になります。今回は妊娠糖尿病の診断方法から予防法と治療法、妊娠糖尿病を放置するとどのような合併症を引き起こしてしまうのについて解説していきます💁🏻♀️
妊娠糖尿病の診断方法
🩺血液検査とブドウ糖負荷テスト
妊娠糖尿病に該当するかどうかの診断方法は、妊婦健診の血液検査🩸で行われます。初期の妊婦健診で随時血糖(通常の血液検査)を測る項目があり、随時血糖値が高い場合はブドウ糖負荷テストという検査に移ります。初期の検査で問題がなかった場合でも妊娠中期、後期に入ると血糖値の上昇🆙はよくあることなので再検査の対象になります。
👉随時血糖検査
基本の血糖検査であり、いつも通りの食事を摂った後に血糖値の測定を行います。
👉空腹時血糖検査
食事を摂らない状態で血糖値の測定を行います。
👉ブドウ糖負荷テスト
糖分入りの検査用のジュースを飲んだ後、1時間後、2時間後の採血で血糖値の状態を調べます。
🩺妊娠糖尿病の診断基準値
以下の基準をもとに医師が総合的に判断します。
随時血糖検査 | 血糖値 100mg/dl以上 |
空腹時血糖検査 | 血糖値 92mg/dl以上 |
ブドウ糖負荷テスト | 血糖値 180mg/dl以上(1時間後) |
血糖値 153mg/dl以上(2時間後) |
実は怖い妊娠糖尿病の合併症
🤢気づかないうちに進行
妊娠糖尿病は、症状がほとんどないため気づかないうちに妊娠糖尿病になっていた、ということが一番恐ろしい病気です。そのため、自覚症状がないままある日突然、妊娠糖尿病ですと診断されてしまうこともあります。そうならないためにも、必ず予定されている正しい時期に妊婦健診を受けるようにしましょう👩🏻⚕️
🤢ママと赤ちゃんへの影響
ママへの影響は妊娠高血圧症候群、羊水過多症、早産・流産、巨大児出産に伴う難産、帝王切開のリスク増加などが挙げられ、赤ちゃんへの影響は新生児低血糖、巨大児、発育不全、子宮内胎児死亡、先天性奇形、呼吸障害など、様々な合併症を引き起こす要因となります。さらに、将来的には妊娠糖尿病のママから生まれた赤ちゃんは、小児期から成人期にかけて肥満体質🐽になりやすいことも分かっています。
妊娠糖尿病の予防と治療方法
✔ 食事のエネルギー量とバランスを考えて
妊娠糖尿病は遺伝もありますが、肥満などの生活習慣病や膵臓の病気で発症することもあります。普段からの食事には気をつけ☝🏻適正な量とバランスを心がけましょう。妊婦でお腹が減るからと暴飲暴食は禁物です。そして母体へ影響が出てしまう前に妊娠糖尿病を早期発見することが非常に重要になります。妊婦健診は必ず指示されている日程📅で受けるようにしましょう。
✔ 妊娠糖尿病の治療方法は?
基本は食事、運動、インスリン療法の3つとなります。
🥗食事療法
軽度であれば、食事療法で血糖値をコントロールしていきます。生活リズムを整え🍃毎日決まった時間に食事をすることで血糖値は安定しやすくなります。1回の食事量が多すぎたり少なすぎると血糖値が安定しないため、1日の適正エネルギーを3~6等分して朝・昼・夜の間に間食を取り入れましょう。間食はヨーグルト🥣や小魚、アーモンドなど血糖値を緩やかに上げるものを選びましょう。
🧘🏻♀️運動療法
一般の糖尿病患者であればとても効果的な療法ですが、妊婦さんは赤ちゃん👶🏻への負担を考慮しなければならないため、医師と相談しながら決めると良いでしょう。周期に合ったマタニティヨガや軽いウォーキングは継続しやすい運動なのでおすすめです。
💊インスリン療法
食事療法や運動療法でも改善しない場合や、血糖値が母体🤰🏻へ悪影響を及ぼす数値である場合はインスリン療法を行います。自分自身で皮下注射を行うため、少し抵抗があるママもいるかもしれません。ですが、インスリンは胎盤を通過しないため赤ちゃんに影響を及ぼさず安全に血糖値のコントロールができ、安心して治療を受けることができます😌
✔ 産後の経過も十分に観察
妊娠糖尿病は、妊娠がきっかけで発症することが多く、出産後は血糖値も自然と正常に戻ることがほとんどです。ただ、妊娠糖尿病を経験してしまうと20~30年後に糖尿病になってしまったというケースもあるため産後も定期的に健診を受けることと、日頃からバランスの摂れた食生活と運動🏃🏻♀️を習慣化させて予防に努めましょう。