乳児期の卵アレルギー🥚はアレルギーの中でも最も多いとされており、食物アレルギーの発症原因の50~60%を占めます。次に牛乳、小麦と続きます。生まれてから母乳とミルクで育ってきた赤ちゃんは、生後5~6ヶ月頃に離乳食という大きなステップアップを迎えます。それと同時に卵アレルギーが起こるかどうかも分かってくるでしょう。今回は、卵アレルギーについて主な症状や検査方法、治療方法や予防ポイントについて解説していきます☝🏻
卵アレルギーの症状と検査方法
✔ 赤ちゃんがアレルギーを起こしたら?
赤ちゃんが卵アレルギーを起こした場合、次のような症状が起こります🚨
<卵アレルギーの主な症状>
✅じんましん
✅鼻水、くしゃみ
✅口の周りや全身の赤み
✅嘔吐
✅喉の痛み、咳
✅息苦しさ、喘息
ただし、アレルギー症状には個人差があるため、赤ちゃんよって現れ方は異なります。万が一、数時間経っても症状が落ち着かず、呼吸困難を起こした場合には速やかにかかりつけの病院で受診しましょう🏥
✔ どうやって検査するの?
卵アレルギーを検査する方法はいくつかありますが、一番簡単なものはパッチテストです。卵を皮膚に付着させて症状が出るのかを確認します。また、血液検査では血液の中で卵に対する特異的lgE抗体価やオボムコイド抗体価を調べます。オボムコイド抗体価の上昇が見られなかった場合は、加熱した卵料理🍳は除去する必要がないと診断されるでしょう。そして、最も信頼性の高い検査である食物負荷試験。この検査では、固ゆで卵を少量ずつ複数回に分けて摂取していき、症状が現れるかどうか確認します。ある程度の量を摂取できるようになれば除去解除になります👌🏻
卵アレルギーの治療方法と予防
✔ 必要最小限の除去が最も重要
現在、食物アレルギーの治療🩺において最も重要だと考えられていることは、必要最小限の除去です。卵アレルギーも同じく、症状が軽めの場合は摂取量を調節しつつ、加熱時間や調理方法を工夫して継続して摂取できるよう工夫しましょう。ただし、アナフィラキシーを起こすほど重症である場合は、完全除去せざるを得ません。以下、卵を含む加工食品の一覧をまとめました📋
【要注意!卵を含む加工食品⚠️】
- ハム、ウインナー
- マヨネーズ
- クッキーやプリンなどの洋菓子
- かまぼこ
- お菓子やパン
- ハンバーグ(鶏卵をつなぎに使用したもの)
✔ 予防する方法はあるの?
赤ちゃんに初めて卵を食べさせる際には、万が一のことに備えすぐに来院できるよう昼間🌞の時間帯に少量の加熱卵から始めましょう。一般的には、生後6ヶ月頃から離乳食を始めるため卵もその頃、遅れのない時期に始めてみると良いでしょう。ある研究では、離乳食を遅らせない方が食物アレルギーの発症を抑えてくれるという結果もでています。また、アトピー性皮膚炎の症状がある場合、食物アレルギーは発症しやすい状態になります。離乳食で卵を摂取する前にアトピー性皮膚炎を治しておくことは予防にも繋がりますよ🍃