post-title

妊婦さんの内診に関する疑問を解決!

妊娠すると、どの妊婦さんも経験することになる内診。内診とは、内診台に上がって受ける全ての検査を指すのではなく、膣内に直接指を入れて行う検査のことを言います👩🏻‍⚕️デリケートゾーンの検査だけに、抵抗のある妊婦さんも多くいることでしょう。検査だからしょうがないと考えるのではなく、なぜこの検査が必要なのかをよく理解することで、内診に対するイメージが変わるかもしれません。今回はそんな内診について詳しく、そして疑問も解決していきましょう☝🏻


内診の基本はコレ

妊娠初期から後期にかけて、毎回内診を行う病院もあれば、そうでない病院もあります。内診の時期は病院の方針によって変わるため、全ての病院が対象ではないですが、内診の基本となる時期と目的を以下にまとめました📝

🤰🏻初診時

外診と合わせて行い子宮の大きさや硬さ、形を診ながら子宮外妊娠の可能性や良性疾患の有無を調べます。ほとんどの病院で、子宮頸がんの検査を行います。

🤰🏻妊娠20週頃

子宮頸管の長さを確認し、流早産の疑いがあるかどうか調べます。経腟超音波検査と合わせて判断します。

🤰🏻妊娠24週頃

この時期の内診も早産の疑いを確認するため、内診と膣鏡診で子宮頸管を観察し経腟超音波検査と合わせて判断します。

🤰🏻妊娠30週頃

内診と膣鏡診にてクラミジア検査を行うことがあり、分泌量の状態、子宮頸管の柔軟性や子宮口の開き具合などを確認します。

🤰🏻妊娠37週頃

外診と内診にて骨盤位と胎児の頭の位置を確認します。また、内診と膣鏡診にて子宮頸管の状態を診て出産ができる状態かを判断します。

🤰🏻妊娠41週以降

この時期の内診は、出産予定日を過ぎてしまい誘発剤を使用することもあるため、出産準備が整ってから行うことが理想です。内診と膣鏡診にて子宮頸管の熟化を診察します。


内診の検査結果は特になく、病気が発見🔍されたり異常があると疑われた場合は、膣鏡や超音波検査など、他の検査方法を併用しながら診断します。異常がない場合、母子手帳への記載はありません🙅🏻‍♀️


内診の気になる疑問を解決!

✔ 内診の種類

内診には様々な種類がありますが、双合診と言われる内診は、片手の2本の指を挿入し、もう片方の手はお腹に当てて両手で子宮をはさむ🤲🏻ように触診します。また、視診と触診で膣の粘膜の状態を直接見て触れて、おりもの状態や炎症を確認し、子宮や卵巣に腫れがある場合はお腹を触って確認することができます。このように内診は、医師が目👀と手を使って行う必要があります。


✔ 医師が診ていること

子宮や卵巣の様子、おりものや膣の状態、子宮頸管を観察し正常かどうかを判断しています。妊娠初期では子宮筋腫が見つかる場合もあります。妊娠期間中の内診は、出血の有無や菌🦠の繁殖、流早産の可能性を含め診ているため、出産に向けてとても大切な過程であることを知っておきましょう。内診時に膣分泌物や細胞を採取して行われる検査🩺を以下にまとめました。

  • 子宮頸がん
  • クラミジア
  • B群溶連菌(GBS)


✔ 内診ぐりぐりって?

ネットでよく見かける内診時の「ぐりぐり」。卵膜剥離とも言い、膣内に指を入れて行う触診のことです。膣内の状態を手指✋🏻を使って確認することができ、子宮膣部まで触れることができます。子宮口の開き具合や硬さも同時に知ることができます。内診ぐりぐりをするとお産が進むという話もありますが、必ずしもお産に繋がるというわけではなく、母体は不快感を伴うこともあるため、医師と相談して行うようにしましょう😉


内診が母体とお腹の赤ちゃん👶🏻の健康のために行われるとても大切な検査であることをお分かりいただけたでしょうか。不快感を伴う内診に抵抗がある妊婦さんでも、なぜ必要な検査なのかよく理解しておくことで、肩の力を抜いてリラックスした気持ちで受けられるのではないでしょうか🍃