妊娠すると今まで何気なくしてきたことがお腹の赤ちゃん👶🏻に影響を与えることがあります。病院で受ける診療や健診もその一つです。本文では、妊娠中に健康診断や人間ドックなどの検査を受けても良いのか、そして妊娠中に注意すべき検査や受けられる検査について見ていきたいと思います👩🏻⚕️
妊娠中の健康診断や人間ドック
👀健康診断や人間ドックは受けられるの?
健康診断を実施するのは事業者の義務であり、それに属している労働者は健康診断を受ける必要があります。健康診断の対象となる労働者の中には、妊娠して仕事を続けている妊婦さん🤰🏻もいるでしょう。ところが、健康診断や人間ドックで行われる検査の中には、お腹の赤ちゃんに与える影響を考慮して実施されないとされている項目があります。ですので、妊娠中に健康診断や人間ドックを受けたいと思っている方は、まず産婦人科🏥で担当医と相談してから受けるようにしましょう。
👀妊娠中に注意すべき検査は?
健康診断や人間ドックの検査項目の中で、妊婦さんが受けられない項目🙅🏻♀️とその理由をまとめてみました。
検査項目 | 受診可否とその理由 | |
肺がん検査 | 胸部X線 | ×:X線による影響を考慮 |
胃がん検査 | 胃X線検査 | ×:X線による影響を考慮 |
胃内視鏡検査 | ×:鎮静剤や麻酔による影響を考慮 | |
乳がん検査 | 乳腺超音波検査 | △:乳腺の発達を考慮 |
マンモグラフィ検査 | ×:乳房への刺激による子宮収縮 X線による影響を考慮 | |
子宮頸がん検査 | 子宮頸部細胞診 | ×:妊婦健診(妊娠初期)で検査 |
CT検査・MRI検査など | ×:造影剤の使用・CTによる影響を考慮 | |
血液検査 | △:妊娠中の変化によって異常値になる項目が存在 |
妊娠中や産後に受けられる健診とは?
🩺妊娠中には必須の「妊婦健診」
妊婦健診は「妊婦健康診査」のことで、定期的に妊婦さんとお腹の中の胎児👶🏻の健康状態を確認することが目的です。妊婦健診は産婦人科などの専門医療機関で受診することができ、母子手帳の発行と同時に婦健診補助券の配布が行われます。妊婦健診の検査項目📝は、厚生労働省で標準例を提示していますが、実際の検査内容は主治医の判断によっても異なります。標準的な健診回数は4回で、毎回の検査では、健康状態の把握と検査計測(妊婦の健康状態と胎児の発育状態を確認)、保健指導などが行われ、必要によって血液検査🩸や超音波検査などが行われます。
🩺産後には必須の「産婦健診」
産婦健診は「産婦健康診査」のことで、産後の母体の身体的な回復状況や精神状態の把握、出産後の支援🤝🏻などが目的です。産婦健診は自治体の協力医療機関などで行われるもので、検査の実施条件や方法は自治体によってそれぞれです。一般的には、産後2週間と1ヶ月の2回の健診で、問診(生活・授乳・育児状況など)から診察(子宮・乳房の状態など)などが行われます。
また、健康診断や人間ドックを行うのは、母体👩🏻の回復を考慮して産後6ヶ月以降が望ましいとされているので、妊婦健診や産婦健診の検査項目以外を検査したい方は、主治医と相談したうえで検討するようにしましょう🙂