正常な夫婦生活を送っているのに1年以上も妊娠しない場合は、「不妊症」が疑われます。不妊症にも様々な原因があり、自然妊娠🤰🏻が難しいと判断されると、「不妊治療」を考慮する方も多いでしょう。今回はそんな、不妊治療の種類と治療にかかる期間などについて詳しく見ていきたいと思います🔍
不妊症ってなに?
「不妊症」とは、健康な夫婦が妊娠を望んでおり妊活をしているにも関わらず、1年以上妊娠できない状態のことを言います。主な不妊原因としては、女性側👩🏻は排卵因子・子宮因子・卵管因子・頸管因子、男性側👨🏻は男性因子(機能不全、精路通過障害、造精機能障害、副性器障害)などが挙げられます。不妊症の多くは、これらの原因が複数重なって妊娠がなかなか出来かねるケースが多いです。また、検査を通して不妊の原因が把握できるのは、はっきりとした原因だと言いづらい曖昧な検査結果まで含めても全体の約60%程度に過ぎません。妊娠のメカニズムに関してもまだ解明されていない部分が多いことから、明確な不妊原因を特定できないケースも多く、妊娠を考慮する年齢も上昇📈していることから、35歳以上の女性が妊活をして半年以上も妊娠しない場合には、治療期間を考慮し早期に不妊治療を始めた方が良いと言えるでしょう。
治療方法と治療期間
✔ 不妊治療の種類-原因が明らかな場合
検査で不妊の原因が分かった場合には手術や薬物療法で治療を行います☝🏻
1️⃣排卵因子
ホルモンバランスが原因で卵胞が発育しない、排卵しないまたは遅れて不妊症になった場合には、薬💊でホルモンを補ったりまたは抑える方法で卵胞の発育と排卵を促進します。
2️⃣子宮因子
子宮に腫瘍ができて受精卵🥚が着床できない場合には、着床を阻害する筋腫やポリープを手術で除去します。子宮内膜症や子宮腺筋症だと、病症の度合によって薬物療法や手術を選ぶことも。
3️⃣卵管因子
卵管が塞がっていたり狭くなっている場合には、チューブを通して広く押し広げる手術🧑🏻⚕️を行います。
4️⃣頸管因子
頸管因子には、頸管粘液不全と抗精子抗体があります。治療方🩺法は、前者は人工授精、後者の場合には顕微授精を行います。
5️⃣男性因子
まずは、薬物療法で精子所見の回復を目指します。精巣静脈の血液🩸の逆流によって精巣機能が低下したことが原因である場合には、手術で精巣静脈の血流を遮断します。
✔ 不妊治療の種類-原因不明の場合
検査ではっきりとした原因が分からない場合は、妊娠の可能性を高める⤴️治療を行います。
✅タイミング療法
妊娠の可能性が最も高い排卵日の1〜2日前のタイミングで、性行為💑🏻を促す方法です。男性側の精子や射精に問題がなく、女性側の卵管が塞がっていない場合に行います。月に1~3回の通院が必要で、1周期目に妊娠率が最も高く、4週目になるとタイミング療法では不妊が解決できないと判断され治療方法を変える🔁ことを検討することも多いです。
✅人工授精
排卵日の1〜2日前に精子を直接子宮内に注入します。月に1〜3回の通院🏥が必要で、タイミング療法と同様に4周期目以降には治療方法の変更を検討します。
✅体外受精・顕微授精
手術で卵子を体外に採取し精子と受精させて子宮に戻す方法で、妊娠率が最も高い治療方法となります。治療方法により通院回数や妊娠率なども異なるので、具体的な治療方法を把握し夫婦に合う治療法を選ぶようにしましょう☝🏻