通常の妊娠は1つの卵子と1つの精子が受精し💫、1つの受精卵が1人の胎児となります。お腹に赤ちゃんが1人だけいる妊娠を単胎妊娠と呼ばれますが、稀に1つ、もしくは2つの受精卵から2人以上の胎児が生まれることを多胎妊娠と呼ばれます。このうち、2人の赤ちゃんが生まれることを双胎妊娠と言い、通常は双子と呼びます。2人の赤ちゃんを授かり喜びと楽しみは2倍。しかし、通常よりも負担が大きくなることから不安も感じるでしょう。今回は、そんな双子の種類や障害、出産のリスクについて見ていきましょう🥰
双子の種類と授かる人の特徴
✔ 双子について詳しく知ろう
双子は、子宮の中に2人の赤ちゃんが育っている状態であり、受精卵の数によって一卵性双生児と二卵性双生児に分かれます。
👶🏻一卵性双生児
自然妊娠の確率は約0.3〜0.4%
1つの卵子が1つの精子と受精して生成した受精卵が、細胞分裂⚡の過程で何らかの原因で分裂してしまい、2人の赤ちゃんとして育つのが一卵性双生児です。基本的に遺伝情報は同じであるため、性別と血液型も同じです。見分けがつかないほど顔つきや身体つきといった容姿がよく似ているという特徴があります🙂
👶🏻二卵性双生児
自然妊娠の確率は約0.2〜0.3%
通常は1つずつ排卵されるはずの卵子が、何らかの原因で2つ同時に排卵され、それぞれ別の精子と受精し、2人の赤ちゃんとして育つのが二卵性双生児です。それぞれ違う卵子と精子が受精するため、遺伝情報🧬は異なります。性別や血液型、容姿は異なることがあり、きょうだい程度に似ていることが多いです。二卵性双生児は、きょうだいがたまたま同時に生まれて来てくれたというイメージです😆
✔ 双子の膜性の種類
双子の膜性は3つに分けられます。膜性によって双胎に違いが出ることが大きな特徴です。絨毛膜が2つ、羊膜を2つ持つ双子であるDD双胎(二絨毛膜二羊膜双胎)、絨毛膜が1つ、羊膜を2つ✌🏻持つ双子であるMD双胎(一絨毛膜二羊膜双胎)、絨毛膜が1つ、羊膜を1つ持つ双子であるMM双胎(一絨毛膜一羊膜双胎)です。一卵性双生児の場合は全ての膜性になる可能性がありますが、二卵性双生児の場合はDD双胎と限定されています。ただ、MM双胎はとても珍しく、一卵性双生児の場合でも1%未満の発生率とされています💡
✔ 双子が増加している理由
✅遺伝(体質)
世界各国に双子が多い地域があり、双子の生まれやすさには遺伝が関係していると考えられます。母方の家族や親戚に双子がいる場合、双子の可能性は高いとも言われてます⤴️
✅不妊治療の増加
最近は医学的な影響により双子が多くなったという報告✍🏻があります。排卵が正常的に行われなく、不妊治療をする場合、排卵誘発剤が使用されることがありますが、この場合一度に複数の卵子が排卵されることが多く、多胎妊娠の可能性が高くなります。不妊治療で体外受精や顕微授精を行う場合にも双子の確率は高くなると言われてます🔎
✅高齢妊娠の場合
高齢出産は、双子妊娠の確率が高くなると言われています。結婚や出産の年齢が上がるにつれて、不妊治療を受ける人が増える📈ことが理由だと考えられています。最近は、双子妊娠と出産のリスクを減らるため不妊治療を行う際、原則として胚を1個戻すとされています☝🏻
双子を妊娠した時のリスクと障害
✔ 双子を妊娠した場合のさまざまなリスク
代表的なものとして、以下のようなリスクがあげられます✋🏻
- 妊娠高血圧症候群
- 妊娠糖尿病
- 子宮内胎児死亡
- 胎児発育不全
- 血栓症
特に早産に関しては、単胎妊娠では4.7%であるのに対して双子の場合は50.8%と非常に高い数値です。リスクに対して過敏になる必要はありませんが、定期健診を怠らず、双子の出産や早産、手術にしっかり対応できる病院を選ぶようにしましょう👩🏻⚕️
✔ 双子の障害を持つ確率
双子の場合、胎児に十分に栄養が行かず発育が遅れてしまう子宮内胎児発育遅延という合併症⚡が代表的です。また、低体重児になる可能性も高いですが、出生後の発育には起きな差が出ることはあまりありません。また、一卵性双生児の方が障害を持つ可能性は高いと言われています。2人で1つの胎盤を分かち合っていることが原因と考えられます。そして、双子妊娠の約10~15%で起こると言われている双胎一児死亡(バニシングツイン)。妊娠初期に片方の胎児が死亡してしまい、子宮に吸収される現象のことで、原因は胎児の染色体異常🦠ではないかと言われています。