不妊治療の技術が進歩するにつれ、高齢妊娠も多くなり最近は、40代で出産をされる方も珍しくありません。しかし、どんなに医療🧑🏻⚕️が発展しても人体の老化を防ぐことはできません。高齢での妊娠、出産はそれだけ母体に負担をかけ、母体だけではなく胎児にもリスクがあるとされています。高齢妊娠、出産はどのようなリスクがあるのか、考えられるリスクを見ていきましょう☝🏻
高齢妊娠・出産の基準とは?
日本産婦人科学会によると、女性が35歳以上で初めて出産することを高齢初産婦とし、その後出産に至った場合、高齢出産と呼ばれます。世界的🌎には、出産経験のある経産婦が40歳以上で妊娠することも含めて高齢妊娠と分類する場合もあります。女性は、胎児の頃から持っていて、生まる頃には200万個ほど、思春期から34歳頃までに30~50万個、37歳頃には2万個、閉経する時期には1000個程度まで減少します。卵子数の減少と同じく、着床率🥚も37歳を過ぎると急激に落ちるとされてます。さらに、染色体数の異常などが起きる原因である、卵子の質の低下も35歳頃より進行します。そのため、母体年齢における妊娠率は35歳頃から減少する傾向となり、高齢妊娠・出産の年齢的な基準は35歳とされているのです☝🏻
高齢妊娠・出産におけるリスク
✔ 赤ちゃんへのリスクとは?
👶🏻ダウン症
受精する際、何らかの理由で21番染色体🧬が余分にある場合をダウン症と言います。知的障害など様々な身体的症状が見られるのが特徴です。必ずとは言えませんが、卵子や精子の老化による質の低下で染色体異常を引き起こす可能性が高くなります。年齢に関わらず、染色体疾患の赤ちゃんが生まれる可能性はありますが、高齢妊娠は確率が増す⤴️を言われています。
👶🏻心疾患
血液循環がスムーズではなく、呼吸や運動機能に問題が生じて、先天的な心臓病🫀である動脈管開存症、心室中隔欠損症、心房中隔欠損症などを引き起こす可能性が高くなると言われています。
✔ 母体へのリスクとは?
👉🏻妊娠高血圧症候群
妊娠高血圧症候群とは妊娠20週以降、産後12週までの間に高血圧となる疾患です。妊娠の週数が過ぎるにつれ身体に負担がかかり高血圧を引き起こし、蛋白尿や全身の内臓🫁の障害を伴う可能性があります。高齢の妊婦さんの方がかかりやすく、重症化したら胎児の発育不全、母体の脳出血などの危険性が高まるため、帝王切開などで早期出産🤰🏻となる可能性もあります。
👉🏻妊娠糖尿病
妊娠中に発症した糖尿病のことを妊娠糖尿病🩺と言います。妊娠中は、ホルモンの影響で通常より血糖値が上ってしまうことがありますが、出産後は正常に戻ることがほとんどです。妊娠糖尿病になると、妊娠高血圧症候群、羊水過多、難産、巨大児、低出生体重児などを引き起こす危険があります。妊娠糖尿病は、妊娠前に肥満であった場合や血縁、妊娠後の急激な体重増加📈や高齢妊娠が原因で発症する可能性が高いです。
👉🏻流産・早産・難産
妊娠22週未満の出産を流産、妊娠22週0日~妊娠36週6日までの出産を早産と言い、高齢出産の場合は特に起こりやすいとされています。難産とは、お産に時間⏰がかかることであり、出産にの際に赤ちゃんが通る産道や子宮口が、年齢とともに硬くなることが原因で起こると言われています。
👉🏻産後のトラブル
高齢出産後のトラブルとして一番多いのは、子宮の収縮が悪く元の大きさに戻らない子宮復古不全です。また、産後の疲れが回復しづらい、母乳が出にくい、産後鬱などなど、年齢的な部分でどうしても不調が増えてしまうでしょう🌀