近年、話題となっている卵子凍結。女性の妊娠、出産にはタイムリミット⏰があるため、人生設計においても卵子凍結を検討する女性も増えてきています。今回は、卵子凍結の目的やメリット、デメリットについて詳しく解説していきます💁🏻♀️
話題の卵子凍結とは?
✔ 卵子凍結する目的は?
女性の妊娠と出産には、時間に限りがあります。また、年齢を重ねるにつれて卵巣が老化したり、卵子の質や数が低下⤵️するため妊娠の確率は下がります。しかし、若い頃の卵子を採卵し受精する前の卵子を凍結して保存しておくことで将来妊娠を計画する際、卵子を凍結した年齢の妊娠率を維持することができるのです。これを、卵子凍結❄️といいます。卵子凍結は採卵された卵子のうち、状態が良好なものを選びマイナス196℃の液体窒素で急速冷凍します。卵子は若い状態のままで長期間保存されるため、加齢による卵子の質の低下を抑えることができます。また、影凍結保存された卵子は、妊娠したいと👶🏻決めたタイミングで解凍することが可能なため、顕微授精を進めることが出来ます。以下のような流れで卵子凍結を行います。
🥚排卵誘発→採卵→凍結
✔ 卵子凍結を受けられる人
卵子凍結を受けられる人は、2つのケースに分かれます☝🏻
✅社会的適応
加齢による生殖機能の低下が心配な成人女性が、将来の妊娠に備えて若いうちに卵子を凍結しておき、妊娠のオプションの一つにするというケース🕊️
✅医学的適応
抗がん剤や放射線治療などの治療によって妊娠の可能性が低くなる患者さんが、治療前に卵子凍結することで、治療後に妊娠を計画する際に使うケース。この場合は、未成年から43歳未満が対象となり、医師による病状や治療内容などの評価の上で進めます🧑🏻⚕️
卵子凍結のメリットとデメリット
✔ 卵子凍結のメリットとは?
卵子凍結のメリットは、下記の3つがあげられます📋
メリット1️⃣若い頃の卵子を保存できる
卵子凍結の代表的なメリットは、若い頃の卵子を保存できることでしょう。子どもを授かりたいけど、今すぐに妊娠をすることは出来ない、将来妊娠を希望したとき妊娠の可能性を高めたい、または身体が加齢した状態での妊娠は避けたいという方に卵子凍結は大きなメリットになります✨
メリット2️⃣将来への保険
病気や事故などで不妊症になり、妊娠が難しくなった場合、凍結保存された卵子は健康で若い状態を維持したままなので妊娠と出産につながりやすいので、将来への保険になるのです。女性に生じやすい多嚢胞性卵巣症候群、子宮内膜症、子宮筋腫などが見つかった場合にも卵子凍結は役に立つでしょう🙂
メリット3️⃣タイムリミットの緩和
妊娠適齢期を緩和できることも大きなメリットです。妊娠適齢期は、20~35歳と考えられていますが、近年では平均初産年齢が30.9歳となり20代での出産は減少傾向にあります。身体が老化👵🏻すれば、卵子も老化します。医学的に身体の老化を止めることはできませんが、卵子凍結によって卵子の老化は止めることができるのです。
✔ 卵子凍結のデメリットは?
まずは、費用が高いこと。社会的適応のケースでの卵子凍結の場合は保険適用外で全額自己負担になります。病院によって異なりますが、大体採卵にかかる費用は15~50万円程度、卵子1個あたり凍結するのに1~5万程度の費用💸がかかります。また、冷凍した卵子の保存には年間費用が発生し、保存期間が長いほど高額⤴️になります。また、採卵を行う際に起こる副作用もデメリットの一つです。採卵する際、複数の卵子の成長を促すために与える排卵誘発剤により、副作用を起こし卵巣過剰刺激症候群を引き起こす可能性があります。排卵誘発剤が卵巣を過剰に刺激することで、卵巣の腫れやお腹や胸に水💧が溜まるといった症状が見られ、重症化する場合には腎臓の機能低下、血栓が生成することもあります。