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精子の凍結保存!デメリットはあるの?

卵子凍結は聞いたことがあるけど、精子も凍結できると知っていましたか。精子の凍結保存はどんな場合に進められるのか、デメリットやメリットについても詳しく解説していきます🤝🏻


精子凍結保存とは?

✔ 精子凍結保存の方法

精子凍結保存とは、不妊治療の一環として精子を備蓄するために精子を採取し、マイナス196℃❄️の液体窒素で急速冷凍、保存する技術です。治療する場合には、これを融解して使用します。一度凍結された精子は液体窒素の中で長い期間保存できます。保存期間を1年間に限定している施設もありますが、希望に応じて期間延長の更新できる施設もあります🏥


✔ 使用するタイミング

人工授精や体外受精を行う際、さまざまな理由で新鮮な精子がすぐに使えない😔場合、事前に凍結していた精子を融解して使用することができます。また、精子の数が少なかったり動きがよくない場合や精巣悪性腫瘍など病気が原因で精子の数が少なく、一回の射精では受精に必要な精子数が得られない場合に備蓄された精子を治療🩺に使用します。


精子凍結保存の
メリットとデメリット

✔ 精子凍結保存のメリット

精子を凍結保存しておくことにより、不妊治療において夫が不在でも排卵期に治療を行うことが出来ることが精子凍結保存の最大のメリット✨です。射精と排卵のタイミングが会わなくても妊娠が可能であり、不妊治療前に精子を凍結保存しておくことで、精子数が少ない乏精子症の場合や上手に採精できなかった場合においても、充分な精子数が得られるメリットがあります。また、未婚の男性が抗がん剤や放射線などの治療によって、造精機能が障害される可能性がある場合にも有効です🕊️


✔ 精子凍結保存のデメリット

精子の質を低下させることなく融解できる技術を持っている施設は極めて少ないという現状です。融解時にある程度精子の質が下がる📉事はやむを得ません。そのため、精子凍結は新鮮精子より比較的、運動率が低下します。凍結と融解をすることで、精子尾部の断裂が発生し前進運動が低下することで冷凍精子の運動率は元の運動率より5〜8割程度です。しかし、おたまじゃくしの形をしている精子は頭部にDNAなどが詰まっている核があるため、精子は凍結に向いている細胞になります。なので、運動率が低下した冷凍精子を治療に取り入れるとしても、大きな影響はありません🙅🏻‍♀️凍結融解精子を用いて生まれた赤ちゃんは新鮮精子で生まれた赤ちゃんに比べて発育の差が出たり、先天奇形などの異常の可能性が高くなるという報告は特になく、人工授精や体外受精などの不妊治療が頻繁に行われている近年では、濃度や運動率を上げるためにより積極的に精子凍結を行われる方も多い傾向にあります☝🏻