子宮の上部2/3を子宮体部、下部1/3を子宮頸部と言い、一番下には膣と繋がっている子宮口という部分があります。子宮頸がんは、この子宮口や子宮頸部の細胞にがんが発症⚡した状態を言います。子宮がんは、がんが発症する部位によって子宮頸がんと子宮体がんに分かれており、子宮がんのうち約7割が子宮頸がんであるほど子宮頸がんの発症率は高い⤴️です。現在、発症のピークは30代後半とされており、妊娠と出産を計画している女性に子宮頸がんが見つかる場合も少なくないため、子宮頸がんと診断され治療を受けた後でも妊娠は可能なのかについて見ていきましょう👀
子宮頸がんの原因とは?
子宮頸がんは、子宮入り口部分である子宮頸部にできるがんのことであり、子宮頸がんの原因として、ヒトパピローマウイルスというウイルス🦠の感染があげられます。性行為によって感染するウィルスで、子宮頸がんは性感染症と分類されてます。このウィルスに感染したとしても、全ての人が子宮頸がんになるということではありません。9割は免疫💪🏻によって排除され自然と治りますが、一部のウイルスは感染を悪化させ、子宮頸部の細胞をがん化させてしまうことがあるのです。最初は、がんの前段階である異形成で始まり、どんどんとがん化が進んでいきます。異形成の次は、子宮頸部の表面ががん化する上皮内がんに進み、悪化すると子宮の組織にがん細胞が浸透してしまう浸潤がんへと進行していきます。がん化が進行するほど、子宮頸部と子宮の周りの組織や直腸、膀胱にもがんが転移する可能性が高くなります😖
子宮頸がんの手術後も
妊娠はできるの?
✔ 対象は限られても妊娠は可能
子宮頸がんが発症しやすい時期は、女性が妊娠と出産をする時期とも重なりますので、妊活中や妊娠中🤰🏻に子宮頸がんを発見する場合も少なくはありません。子宮頸がんは子宮を全摘出すれば転移や再発の可能性は最も低くなりますが、全摘出は妊娠を完全に諦めることになるため、若い女性には受け入れ難い治療法でもあります。対象は限られていますが、がんの進行程度や治療法🩺によっては、妊娠が可能なケースはあります。早期発見と適切な治療、手術では全摘出せずに子宮を残すことが可能です。
✔ 手術方法とリスク
妊娠の可能性を残せる手術法として、子宮口の付近のみを円錐状に除去する手術である子宮頸部円錐切除術、がんのある部分を含む子宮頸部とその周囲を大きく除去して残った部分をつなぎ合わせる手術🧑🏻⚕️である広汎子宮頸部切除術があります。このような手術をする場合、切り口にがん細胞がいなければ治療完了となるため、妊娠の可能性を残すことができます。ただし、子宮頸管は妊娠中に赤ちゃんを子宮の中にとどめておく重要な役割があり、子宮頸部円錐切除術や広汎子宮頸部切除術で治療を行なった場合は、子宮口や子宮頸部が切除されぴったりと閉じるべき機能を失う可能性が高くなり下記のようなリスクも伴います😔
- 不妊
- 流早産
- 早産期の前期破水