妊娠したいのになかなか妊娠できず、不妊治療を考慮した経験はありませんか?また、病院🏥から不妊治療をすすめられたけど、様々な治療方法の中から何を選択すれば良いのか悩んでいる方もいるかもしれません。そんな不妊治療の一つである「排卵誘発治療」についてこの記事では見ていきたいと思います☝🏻
排卵誘発治療ってなに?
✔ 排卵誘発治療の目的
排卵誘発治療は、基礎検査で避妊の原因が月経不順や無排卵、排卵🥚しにくい体質などの排卵障害にあることが分かった場合に行われる治療です。排卵誘発剤を使って、卵子の成長をサポートし成熟した卵子が排卵されるようにする方法で不妊を治療🩺します。排卵誘発治療の目的は、ただ排卵を促すだけではなく、より多くの卵子を排卵させて受精率と妊娠率を高める📈ことです。排卵が正常な場合でも、体外受精や人工授精の際に妊娠率を高くする目的で排卵誘発治療が行われることもあります。
どうやって治療するの?
経口排卵誘発療で使われる排卵誘発剤は、飲み薬または注射によって体に投与されます。次にそれぞれの方法をまとめてみました📝
✔ 経口排卵誘発療法
経口用の排卵誘発剤を服用して排卵の成長を促進し、黄体機能を改善させます。
1️⃣クロミフェン
生理開始3日目〜5日目の間にクロミフェン💊を服用し始めます。もし服用開始日が遅くなった場合、発育卵胞の数が減少することもあります。卵巣の機能が低下していたり、なるべく自然な方法で治療したい方に適しています。
2️⃣シクロフェニル
性腺刺激ホルモンが不足していることが排卵障害の原因である場合、シクロフェニルを服用して性腺刺激ホルモンの分泌を増やして排卵しやすい状態にします。排卵を早めたかったり、比較的排卵障害が軽い方に適しています😌
✔ ゴナドトロピン療法
注射で排卵誘発剤を投与して卵胞を発育させて排卵を誘導し、黄体機能も改善🔁させます。ゴナドトロピン療法にはhMGとhCGという薬剤が使われるため、HMG-HCG療法とも呼ばれます。性腺刺激ホルモンであるゴナドトロピンは、卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)がありますが、これらのホルモンはそれぞれエストロゲンとプロゲステロンに関係🤝🏻しています。また、卵胞刺激ホルモンは卵胞の発育を促進し、黄体形成ホルモンは排卵を誘発させて着床環境を改善するなど、排卵プロセスにおいて重要な役割をします。つまりゴナドトロピン療法は、hMG製剤とhCG製剤を注射💉で投与して排卵を誘発させる治療法です。
排卵誘発治療には
どんなリスクがあるの?
排卵誘発剤の投与によるリスクとして、卵巣過剰刺激症候群と多胎妊娠が挙げられます。
✅卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
卵巣過剰刺激症候群が起こる原因は明らかになっていませんが、排卵誘発剤の投与で高くなった⤴️エストロゲンとhCGの働きに関係していると考えられています。ですので卵巣過剰刺激症候群を予防するためには、排卵誘発剤の使用量に十分注意⚠️する必要があります。また排卵誘導中は、超音波で卵胞の大きさをチェックすることも大切です。
✅多胎妊娠
多胎妊娠は、自然妊娠でも1%の確率で起こりますが、排卵誘発治療🧑🏻⚕️をすると複数の卵子が発育して排卵されるため多胎妊娠をする可能性が高くなります。胎児数が多くなると切迫流産や早産のリスクが高くなり、中には妊娠中期から入院して管理する必要があるケースもあります😔